雑話26「印象派と現代美術・・・モネ②」
モネの抽象主義的な画面に影響を受けた現代アートの作家は他にもいます。
サム・フランシス(1923~1994)は代表的なアメリカの抽象表現主義者の一人ですが、彼もまたモネの睡蓮の絵に影響を受けた一人です。
サム・フランシス「無題」1957年
自身のスタイルを模索中であった若きフランシスはパリに4年間滞在しました。その時、初めて見た有名なモネの睡蓮の部屋は彼に強烈な感動を与えたのです。
360°のパノラマとなって連続する絵画。絵の具を塗り重ねる事によって、光の印象を再現しようとしたモネの作品によって、フランシスは大画面の豊かな色彩表現へと導かれていったのです。
また、このオランジュリーのモネの部屋は、庭を実際の大きさで模したものですが、絵画をパノラマ状に設置する事で、最初のインスタレーションであるとも言われています。
ちなみに、ウィキペディアによるとインスタレーションとは”絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。”と説明されています。

