おんちゃん「ここからあの辺に投げてみい・・」
「15時くらいから18時くらいでよく釣れゆうきに・・」
そんな言葉を信じて・・またまたかれこれ5時間くらい経ちます
もう日が暮れて辺りは真っ暗・・新月で月明かりは期待できません
「ん~ここはしかし・・めっちゃ怖いな・・」
ばっしゅ~~!くるくる・・
「あたりもかすりもせんし・・」
くるくるくる・・
「夕方にヒットしてる言うとったから明日の朝からにするか・・」
作戦を練りながらキャスティングを繰り返してました
「よし漁港で寝て早朝からこの辺の下見兼ねて釣り開始やな・・」
「ていうか・・信じてええんやろか・・なんか胡散臭いなぁ~」
~そして朝7時頃~~~
釣り開始!天気は晴天・・春で気温も一気に上昇
水をみると赤~く濁ってる・・・
「なんや・・この水の色・・・赤潮かいな?・・若干透明度はあるけど」
「そうか川はあるけどここは淀んで流れにくいんやな」
当時はスズキのポイント選定が頭にあったので潮通しを気にしてました
「なんやこれは・・あかんやん此処><;」
「やられたな・・くっそ!」
あたらない。。釣れない・・魚の影すら見たこと無い・・いらいらが一気に上昇!
「今日帰らなあかんのに!無駄なことをさせやがって!」
「おまけにビールまでおごらせられて!むき~~~!」
「・・・しゃぁない・・飯食って奈半利によって帰ろ;;」
~~奈半利に到着~~
時間はPM13時頃・・
「ん・・ちょっと早いけど次の為の下見やな!」
次回の釣行の為の下見を兼ねて・・
ルアーを見ながら実釣開始!
「やっぱりブルーオーシャンがええんかな・・」
「しかし・・あたらんなぁ・・」
ばっしゅう!・・くるくるくる・・
「ん・・まてよ・・ここはポイント的にねらう場所が近そうな気がする」
「と言うことはそんなに飛ばんでええんか・・」
次につけたのは出発前に親父からもらったルアーの一つ
「フローティングマグナムラパラ140」
当時はヒットルアーの情報も少なかったのですが
アカメに効くルアーとしてこれも聞いたことあったのです!
ばっしゅ~~!・・・・ぽちゃんっ・・
くるくるくる・・・
「んwやっぱり飛ばんなwでもええ動きや・・」
「ん・・しかしこんな大きな動きでええんかな・・わからんなぁ」
あれこれやってるうちに1時間くらい経ちます・・
「・・・・ん~・・なんかあの場所が気になってきた・・」
「戻って見たろうかな・・いやいや・・帰らなあかんし・・」
「な~~んか気になるな・・もしかしてルアーの選択ミスであたらんかったんか・・」
ばっしゅ!~~~~・・くるくる・・
「はっ!そうか!レンジとか意識してなかったな・・それか!」
「ん~~~・・気になる・・おんちゃんは胡散臭いけど・・」
「ひょっとするかもしれん!!!!」
おいら「・・・・もどろ!」
「やり残しは後悔するからな!」
明日は仕事で絶対今日は帰路につかないと行けません・・
しかし、、一回気になると止まらないのも性格!
テトラのジャングルまでは飛ばしてもここから4~50分かかります
そして・・おんちゃんに教わったテトラのポイント到着・・
ロッドを持って・・ルアーを持って・・
・・腰にはハンドギャフいつも持たないのに何となく持ってみた・・
早足で堤防を下り川沿いを歩いていく・・
見えてきました・・テトラのジャングル!
「よっしちょっとやって帰ろ^^」
「あの辺から攻めるんがええ言うとったな」
そこはテトラとテトラの間だで右も左もテトラに囲まれた場所wwww
まさにジャングル最深部・・・
「てか・・暑い・・いよいよ夏に近づいてるんか、さすが高知県!」
そして実釣開始!!
「ここは深そうやな・・ちょっと潜るルアーでいってみよ・・」
「全く飛ばなくても良さそうや・・」
そしてかれこれ1時間経過・・
「ん・・あたらんで元々やけど・・あたらん;;」
「てか・・暑い~・・喉が乾いたよ・・」
暑さと過労でふらふらです・・
でも何かにとりつかれたようにキャスティングを繰り返す・・・
「ほえ~・・死ぬ・・喉乾いた・・ぜぇぜぇ・・」
「ちょっとルアーチェンジやな・・」
と、、何となく親父に貰ったルアーのもう一つが気になった・・
「ラパラシンキングマグナム140!」
「これ・・行ってみよ・・ひ~~喉が乾いた・・・」
ばっしゅ!・・・くるくるくる・・・
ばっしゅ!・・・くるくるくる・・・・
ばっしゅ!・・・・くるくる・・・・
「もう・・限界・・しぬる・・;;」
「喉が・・」
睡眠不足と過労、脱水でいよいよフラフラです・・
頭の中もボーとしてきました・・
何にも考えてない考えない無の状態・・・
ばっしゅ~~~!く~るく~~るく~~る・・・
ばっしゅう!・・く~~る~~く~~るく~~る・・
ばっしゅ!く~~るく~~るく~~る・・
ばっしゅ!・・・
く~~るく~~~るく~~・・・・
・・・・
・・ドンッ!!!・・・・・
「な!・・・」
「なに!今の手応え・・って」
心臓が飛び出しそうな手応え!ロッドティプは水面に向かってカーブしています!
しかし・・動かない・・・
「なんや!・・」
おそるおそるラインをたどり水中に目を向けました・・・
「なぁあああああ!アカメや・・デカイ!!!」
「てか・・幻覚見てるんかな!これは夢か?・・」
「こいつ何で動かんねん!ひょっともう観念してるんか?」
とその時です!
ドラグが叫んだ!ジッ~~~~~~~~~~~~~!
ジッジッジ~~~~~~~~~~~!
沖に一気に走った!
焦ってリールのスプールを手で押さえる!でも一向に止まらない!
沖で水面を割ってアカメがジャンプ!
ドッパァアアアアン!
「うはっ!!夢じゃね~~~~~~~幻覚でもねぇ!」
「来たで!アカメや!ほんもんや!!」
ジッジ~~~~~~~!
「くそっ!恐ろしいくらいに引きよる!」
「た・・・助けて!」
と・・テンションが抜けた!
「んっ!・・・」
水面のラインを見るとこっちに向かって走ってくる!
「なっ!こっちに来た!」
大急ぎでラインを巻きとるそしてロッドを立てテンションをかける・・
するとすんなり前で止まった・・
目の前でほんの少し体を横に向け観念したかのように見えるアカメ!
でかい!・・1メートルは遙かに越してる!
「こっ・・・こっちの勝ちか!?」
腰にあるハンドギャフを取り出し・・テトラを慎重に降りる・・
「とっとれるんか!・・・・」
その時です!!
左に思いっきりランッ!
「うっ!!!!」
テトラの中へ・・・つっこむ・・・・
ロッドティップがブンとはじき返されラインテンションが・・・・
・・なくなった・・
「き・・切れた・・」
目からはぼろぼろ涙が溢れてきました・・
悔しくて?いえいえ!
初めてのアカメからのコンタクト!・・いえ・・
コンタクトどころか、とうとうヒットしてしまったからです!
「うれし~~~~~;;」
「はぁぁあ・・帰ろ・・」
「でも口に付いたルアー外れてくれたらいいな・・そこは・・ごめんよ・・」
「よっし待ってろよ!今度からここや!
おんちゃん疑ってごめんよ、やったんで~~みとけよ!」
続く・・・・・