夢の魚17 麦藁おばぁちゃん | 水際で遊ぼう!

水際で遊ぼう!

アカメに魅せられて高知に移り住んじゃった
おバカな独身男性の釣り紀行!
明日も来週も来年も釣り出来るかな!
釣り出来るといいなぁ^^

いい釣りを何時までも!!

  とうとうアカメをヒットさせてしまったおいら・・
残念ながらラインブレイクと言う失態で痛恨のバラシでしたが
信じて通うことの楽しさ!
たった1匹のために苦労するのも最高の釣り!
それで出会えたらもっと最高って事に完全に目覚めちゃったのでした。

~~ここは高知県、目の前に広がる太平洋!~~

ポイントを四万十から移し数回の釣行がすぎました・・

またまたやってきましたテトラのジャングル!

 「絶対!ここで捕ったる!」

 「よそには行けへんで~!」

な~んてまたまた意気込んでPM13時頃に到着
まずはチェックでテトラのジャングル最深部まで行く・・

テトラをぴょんぴょん跳び移り・・・・・
途中何度か転ける・・

「痛いんですけど;;
     てか落ちてはまりこんだらやばいんですけど;;」

めげずに最深部到着・・

第一投目・・
  ばしゅ!・・・
 く~るく~るく~る~~・・

シンキングミノーをデッドスローで引き様子をうかがう・・
 「まぁまだ時合にはかなりあるな地形の把握も大切や^^」

 とっ・・・・・!
・・・ガッツ!鋭い手応えが!!!!!!!

「ん!」

バシッ!おもっいきり合わせる!!!!

・・・・・「ん!」

・・・「ん~~~~~んっんっ・・って」

「根掛かりかよ;;」

「はぁあ・・やっちまった・・」

テトラの一番下まで降りてロッドをしゃくりはずす・・
「にゃ~~外れねぇ;;・・・」

これでもかって位にロッドをブンブンあおる!
「・・お~まいご~~~~っと・・駄目だ;;」

なんてやってるとここに続く道の方からなにやら話し声が・・・


・・・「ど~いたこと!今日は天気がいいきにまっこと暑い~」・・
・・「魚も湯だっちゅうやないが~!!」・・・


おいら「ん~誰か来た・・はよはずさな・・恥ずかしいな^^;」
 「とりゃ!!」・・・・ブチッ・・・

 「・・・切れたな;;」

テトラを上り防波堤からの道の方を見るとおばあちゃんがこちらへやってきます

おいら「そうかぁ・・会話やなくてばあちゃんの独り言かw」

頭には巨大な麦わら帽子、車を押しながら・・その上にはクーラーボックス
そして釣り竿にタモ網・・・

おばあちゃん「ありゃ~~~にいちゃん!なにしゆうが?」
  
  「あれまぁ・・釣りしゆうが?」

おいら「こんにちは^^」
 
 「はいw釣りしてましたw」

おばあちゃん「今日は暑いき、飲み物飲んでやらにゃあしぬぞねww」

おいら「ですよねwいまからちょっと飲み物でも買いに行こうかとw」

おばあちゃん「あれあれ!ほいたらクーラーにヤクルトが入っちゅうきに」
   「まぁやるからのみんしゃいwww」

おいら「あぁいえいえ申し訳ないんでwいいですよw」

おばあちゃん「遠慮せいでもまぁのみんしゃいw」

おいら「あぁ・・はい^^それじゃぁいただきますw」

おばぁちゃん「入り口にとまっちょった車は、にいちゃんのかね?」
 「大阪からきゆうが?ナンバーが大阪やったきにw」

おいら「はいwwアカメ釣りに来てます^^」
 (しっかし・・みんなちゃんとナンバープレートみてるのねw)

おばぁちゃん「ほうか!アカメ!」
 「ばぁちゃんはタマミやアジッコつりにきゆうがよw」
 「まぁココはたまーにアカメがばぁちゃんの釣った魚くわえて行きゆうがよ!」

おいら「えぇぇ・・ほんまですか!」

おばぁちゃん「そうよ!一回だけ釣り上げた事あるきにw」
 
 「まぁこまいアカメやったww」

おいら「えぇぇええええええ!」

おばあちゃん「なんや兄ちゃんまだ釣ったこと無いんかえw」

おいら「はいwまだ釣り上げたことはないですw」

 「けど先月ここでやられましたw」

おばあちゃん「ありゃっ!そうかい!そりゃざんねんやたったね!」
 
 「ほいたらまぁココでがんばりよ~釣れるきにw」

 「そうそう、夜はやめた方がええココは変な輩が来るきにね」

「大阪から毎月来るがやったらばあちゃんがヤクルトこうちょいちゃるきに^^」

おいら「えぇ^^うれしいw毎月第2の月~水曜日にきますwww」

おばあちゃん「まぁおばあちゃん応援するきにふっといのやっちゃりよ!」

おいら「はい!がんばります!」

おばあちゃん「釣れたらばぁちゃんにも写真でいいき見せてやw」

おいら「もちろん!」

おばぁちゃん「あれあれこんな時間wまぁがんばりよ、ばあちゃんは帰るきw」

おいら「はい^^ヤクルトどうもww」

※このおばあちゃんは大阪出身らしくて、それもあり非常に優しくしてもらい
釣行する度にヤクルトや牛乳、お茶にパンなんかを毎回私が行く日を覚えて
用意してくれてました、雨の日以外はほぼ毎日釣りをして暮らしてるらしく
年齢は70後半から80近かったと思います!まぁとにかく声がデカイww
すっごいパワフルばぁちゃんでした、そして
すっごい!かわいいおばあちゃんでした!
 

~~そろそろ時合い!~~~

ばぁちゃんはまた独り言を言いながら帰っていきました・・
ばぁちゃん「んまぁ!猫が腹空かせてかけずり回りゆうき~・・」
 「明日はタマミ釣れたら猫にやろうかね・・・・・」

・・・・遠くの方からでもよく聞こえるw
リーダーを結び直し、ルアーを付けてテトラのジャングルに潜入!

無心で・・と言うより無心になるように心がけてキャスティングを繰り返す

ばっしゅう~!・・・くるくるくる・・

ばっしゅ~~!・・くるくるくる・・・

 「ん・・」
場所にも慣れてきてシモリの位置も把握できてきてます・・って
 「ん~~~あれ?こんなところにテトラかシモリ有ったっけ・・」
見慣れたはずの目の前、水中に何か違和感を感じる

「・・・・って」
「これ移動してないか?・・」

目の前のシモリはほんの少しだけ左に進んでいます!
 そしてほんの少し水面寄りに浮いてきた・・

 「はっ!・・・でた!!・・
      でっかい!めっちゃくちゃでかい・・」

目の前のシモリはなんと巨大なアカメ!!
前回初めて掛けてラインブレイクしたアカメより遙かにデカイ!!

 「こっこわい^^;これはやばい・・えへへへへ・・」

あまりの恐怖に・・即ルアーを巻き取り竿を上げました・・
そしてしばらく硬直・・

「うぅ・・うごけん・・おいらはこんなもの釣ろうとしてるのか!」

 「えへへへへ。。無茶やで^^;」

心の中で「おばぁちゃんかえってきて~~~」と叫びました・・


続く・・・