次男の授業参観記(福祉実践教室) | ワンラン日記

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愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
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2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
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先週の月曜日に次男の授業参観にお邪魔してきました。4年生が「ときめき」という時間に行っている総合的な学習の時間です。ちょうど2時間目と3時間目の休憩時間に学校に着くと、3年生の集団とすれ違いました。その前の時間まで市内中心部に祭りの山車を見学に行ってきた帰りだった様子。塾生から「先生」と呼ばれました。学校で「先生」はちょっと困っちゃいますね。教員の方もビックリするし、隣にいる友達も「先生じゃないよ。間違っているよ」ってw

 

福祉実践教室は3つのグループに分かれていました。

・手話

・視覚障碍者

・車いす

 

まずは教室で行われている手話のクラスに向かいました。塾生の子が一人いるからです。数分見ていたらこちらに気付いたようで手を振ってからその場を去りました。

 

次男が選んだのは車いす。体育館が会場なので向かいます。児童と同じくらいの保護者がいました。男女比は1:3くらいでしょうか。市の福祉課の方が車いすの便利な点と不便な点を説明しています。

 

クイズを何回か挟みながらの説明。児童側からも「スロープ」とか「バリアフリー」とかそういった言葉が出てきます。4月からの「ときめき」の時間で学習を進めてきた効果でしょう。

 

次に名古屋市に住んでいる生まれつき脳性麻痺の車いすの女性が話し始めました。女性が話した後で若い女性が追って話します。最初は何を言っているか分からなかったのですが、少しずつ耳が慣れてきて云々と分かる場面が増えてきました。彼女の病気の原因や日々の生活で楽しいこと、反対に大変なことの話は20分程度続きました。

 

子どもたちは床に座ってきちんと聞いていました。所々スライドやクイズに歓声が上がりました。次男はちゃんと聞いているのやら、三択クイズでは最もなさそうな選択肢に手を挙げます。質問タイムでは次男の隣に座っていた女の子の積極さと大人びた言葉遣いに感心させられます。「これが成長の速さの違いか。。」と感じました。

 

ここで休憩タイム。次男が「私の耳元で『何を話しているか全くわからなかった』」と伝えてきました。こういう時に真っ先に駆けつけてくる気持ちが次男にはまだあります。長男は4年生くらいから目を合わせるだけで友達との絡みを優先していたので。

 

後半は実際に車いす体験。段差やマットを越えて、障害物を回避し壁に貼ってある自販機を模した紙にシールを貼るまでが一連の流れです。車いすは4台ありました。それぞれに福祉課の方が付きます。

 

ここで責任教師の方がこう言いました。「4人グループを作りましょう!」

ちょっと私はドキッとしました。こういう時に「仲間外れ」ができるのが、小学生あるあるじゃないですか。たまに「あのグループ分けがトラウマになった」と述懐する人がいますよね。超マイペースの次男は大丈夫でしょうか。

 

あっという間にグループができて、次男もそこの輪に入っていました。少し離れた場所で男子が一人余ったみたいで「ヤバ!俺余っちゃった。誰か入れて!」と声を上げていました。すぐに3人組の集団が「おいで!」と彼を呼んで4人揃って床に座りました。皆で「イェイ」とハイタッチをしています。男女やクラスに垣根が無い。長男の時から友人のトラブルは本当に少ない小学校です。

 

車いすを待つ間、たまたま次男が並んでいる所に脳性麻痺の女性が来ました。先ほどよりもっと近い距離で次男を含む4人の児童と話しています。早いタイミングで車いすに乗ることになった子たちは歓声や悲鳴や一生懸命な表情で車いすを操作していました。そこに二人くらいの児童が後ろから押したり適度な距離で見守ったりします。

 

中盤に次男の番が来ました。案の定他の子に比べてソロリソロリとゆっくり動き始めます。段差も勢いが足りません。後ろから見守る子に「もっと早く」と励まされていました。4年生くらいになると男子も男子らしくなってきますからおっとりしている次男の人間関係は心配です。しかし皆が「頑張れ、○○」とニコニコしながら励ましてくれたり「ゆっくりでもいいよ」とか声を掛けてくれたりしてくれます。外国人の子や下級生と一緒に過ごす時間が多いので苦労したり自分よりできない子への理解が進んでいるのかなと感心しました。

 

無事に終わってホッとした表情で、最後の方の子たちが車いすに乗っている頃には、最初の質問タイムで積極的だった利発そうな女の子と、あっち向いてホイとか指スマとかをしている様子が見えました。3月生まれでゆっくりした次男があんなしっかりした子と一緒に遊べるんだな。とホッとしたり成長を感じたり。

 

最後に少しだけ会話をして体育館を出ました。学校は給食の時間の始まりのようでざわざわしていました。そこに門から入ってきたのは3台のバス。3年前からのプール授業は外部のスイミングスクールを使っているので、そのバスが帰ってきたタイミングでした。近所の5年生の男子が元気よく駆け出してきて、その後で髪を乾かしながら女子が。スポーツクラブのポロシャツを着た職員の方が挨拶しています。

 

私たちの頃よりも外に出る授業が増えていますね。また同時に多くの人がやってきたり関わっているのがよく分かります。懇談の親を除いても教員以外の大人がたくさん関わっています。

 

学校の問題が色々と語られますが「地域に開かれた学校」「他者を大切にできる子」という意味では、本当に満点だなと感じるのが子どもたちの小学校。次男も小学校生活の折り返しですが自分らしさを大切にしつつ活躍できる場が広がることを望みます。