高校選択の考え方が以前とは変わりました | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
BEST:10km…40:01 ハーフ…1:26:45 フル…3:10:55

 

志望校について無理強いすることをワン学習塾は行っておりません。でもその中でもし色々と聞かれることがあった場合には「志望校の中で最も偏差値が高い所を選んでみたら」という提案をずっとしてきました。当然距離やその他の条件はあるのですが、特に志望の度合いに差が無いのであれば、名古屋西より松蔭、小牧南より一宮南、小牧工科より一宮工科、犬山総合より岩倉総合といった具合ですね。

 

しかしその価値観が少しずつ変わってきました。以下に理由を述べていきます。

 

まずできるだけ高い偏差値の高校を勧めてきた理由は「出会う友人のレベルが高まるから」という要素が最も大きいです。15~18歳くらいの頃に向学心や成長欲求の高い集団に所属することはやはり価値があると思います。特に最近は偏差値そのものの差より「気力格差」のようなものの差を大きく感じます。したがってハードルが高い高校を推挙してきました。

 

よく聞かれるのは「ついていけますか?」という不安からくる質問ですね。これには「入った時の学力は数カ月で一旦リセットされます。少し高い高校に入ったとしても正しく努力すれば大丈夫ですし、少しレベルを下げて入った場合でもそこで安心してしまって上位に入れないケースをたくさん見てきました」と今までの実例とともに返答してきました。

 

ただこの私の回答を「今後は少し変えていくべきかなあ?」と考えています。以下に理由を述べていきます。

 

現在の大学1年生の数人が春に教室にやってきました。こんな話になりました。

A「先生、僕はずっと入学以降10番くらいだったんですよ。中学までは決して取れない成績だったんで自信になりました」

B「あっ俺も何回か1桁順位が取れました。普通科じゃないことは分かっていますけどそれでも嬉しかったです」

C「僕もです。何度か1桁取りましたよ。部活とそれが両立できたんで自信になりました。秋には大学決まりましたし」

D「うわあ羨ましいな。俺は真ん中ちょい上が精一杯だった。まあ高校生活が楽しかったから良いんだけど」

 

「1桁を取った」という生徒たちの高校の偏差値は40程度です。しかし彼らは2人が総合型入試で私立大学へBくんが専門をさらに極めたいと名古屋の専門学校に進みました。Dくんは偏差値55程度の普通科高校。総合型で年内に一つ合格を確保して、一般入試で更に上の大学を目指しましたが惜しくも合格に届きませんでした。

 

ただここで勉強に費やしていた時間はDくんが他の生徒たちの2~3倍です。A~Cの生徒たちはアルバイト等も相当していた中での「勉強」だったようです。大体普段は1時間弱。テスト前は3時間くらいだった様子ですね。

 

現在の高2生も同様です。中3の時に成績をグンと伸ばしたRくんは「進学校」と呼ばれる高校にも合格の可能性がありましたが、1ランク落として以前から自分の行きたかった高校を選びました。全体の1割に入るかどうか?と見ていたのですが、初回のテストで6番。そこでいい気になって基本一桁をキープしています。

理由は分からないのですが、以前よりも高校入学以降に順位が変動しない傾向を感じています。「結果を残したから油断する」「結果が残せていないから取り組みを変える」という高校生が両方とも減った印象があります。

 

・メンタルが安定すると更に頑張れる

・一度負け癖が付くとなかなか浮上できない

 

こういうまとめ方になりますね。そして以前よりも総合型入試が増えているので、学校内での成績がより重要になってきています。偏差値60の評定3.0よりも偏差値50の評定4.3の方が価値が高いんですよね。ただ模試を行うと前者の方が上回ることが多いので複雑な心境もあるのですが。。

 

結局はその生徒さんの性格や今後の伸びなどを勘案して決めていくことにはなります。ただ以前よりもワンランク下の高校を選ぶことが結果的に充実した高校生活を謳歌できる子がふえているよな。という結論です。