中学3年間の過ごし方の重要性がより高まっている | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
BEST:10km…40:01 ハーフ…1:26:45 フル…3:10:55

 

今日のブログは長時間のリサーチや多くの資料・アンケートを基にしたものです。色々と数字から考える私が好きなテーマですね。

 

「子どもたちは保育園や学校に年間何日通い何時間過ごしているか」

 

保育園:238日、2261時間

※長男の6年間(2012~2017年度の平均)

 

小学校低学年(学童無し):196日、1411時間

小学校低学年(学童含む):213日、1745時間

※次男の3年間(2021~2023年度の平均)学童利用度はやや少ない家庭

 

小学校高学年:189日、1399時間

※長男の3年間(2021~2023年度の平均)

 

中学生(部活除く):191日、1375時間

中学生(部活あり):218日、1645時間

※岩倉市内3人の中学生(2023年度)部活動の活動時間は市の資料から。所属比を考慮し年間270時間で計算。

 

 

高校生:225日、2162時間

※塾生と親戚の4人に調査、通学時間を含む。全員が部活動所属。

 

中学生の部活動は全員入部ではなくなりました。昨年度の塾生で部活動に所属している生徒は中学部は52%、高等部は100%でした。(中学部はクラブチームにのみ所属する生徒が7%いることに留意)

 

ちなみに私の中学時の日誌によると以下の数字が算出されました。

私の中学3年間(部活あり):268日、2491時間

※1993~1995年度の平均

 

「最近の中学生は時間的な余裕度が高いよなあ」と感じていましたが、数字にすると感覚以上の差があって驚きました。年間にして30年前の中学生よりも1000時間、学校に拘束されない時間があります。宿題も体感で3分の1くらいになっていますから、さらに自分の裁量で決められる時間が増えていることになります。

 

もう1つ今日のブログで書きたいことがあります。高校入試と大学入試において必要な学習量のことです。私の感覚では以下のような比になります。

 

10年前まで:高校入試…5 大学入試…8

現在:高校入試…3 大学入試…10

 

自分で決められない時間が少なくとも年間1500時間の中学生に比べて、650時間ほど拘束時間が多い高校生の方が入試においては3倍以上の学習を必要としています。「小1ギャップ」とか「小4の壁」などの言葉がありますが、ここ数年で急速に「高1ギャップ」と言える状況が生まれています

 

同時にここ数年の私の変化として、内申36以上、愛知全県模試の偏差値60以上の中学生には高校入試の為の勉強を行うより、高校1年の学習を行った方が長い目で見て良いのではないかということです。中学3年間で高1までの内容を学び、高校3年間で現在の高校で学んでいる内容2年分を履修するバランスであるなら、高校入試と大学入試の負担は10年前と同等になるように感じております。

 

まあこのあたりは総合型選抜を志望するご家庭も増えてくるので、また複雑な部分もあります。ただ大学入試やその先までを考えた場合に現在の中学生の非常に長い余暇時間を有効に使う重要性が高まっているといえます。