春期講習の終わりに感じた危機感 | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
BEST:10km…40:01 ハーフ…1:26:45 フル…3:10:55

 

昨日で春期講習が終わりました。

木曜日にちょっと考えさせられる出来事があったので紹介します。満開の桜のように明るい話題ではありませんがお付き合いください。

 

月曜日の中2の授業で元素記号を行いました。そして木曜日に指定した20問を覚えているかのテストをすると伝えました。また彼らが「祭り、祭り」と少し前から話していたのでこう伝えました。

「木曜日に全員の合計点が140点以上であれば30分祭りに行っても良いことにします。19時丁度から始めて終わった子から採点していきます。19時15分には終わるでしょうから45分までみんなで桜や雰囲気を楽しんでおいで!」と。

8人が満点であれば160点。つまり全員の平均点が17.5点を上回らなければなりません。ただ問題は指定、順番も既に決まっていました。まあ皆で春休みの最後に夜桜を見に行けるだろう!と私は思っていました。

実際に英語と数学の授業だった火曜日も「ちゃんとやってるか!」とか「木曜日は晴れの予報だぞ!」とか常に話題にしていました。

 

その木曜日になりました。少し早く来て確認している生徒がいました。しかし何かと余裕がありません。ギリギリになってきた生徒も「正直やべぇ」とか話しています。私は聞いていないフリをしながら粛々と準備をしていました。そして約束の19時に問題を配りました。

 

サッと書く生徒もいましたが、手がすぐに止まる生徒や首をひねる生徒がいます。サッと早く出した生徒は満点でした。「うーん18点くらいだと思う」と採点中に話していた生徒の答案はバツが連発していました。後から出す生徒にも空欄が目立ちます。

 

結局合計点数は120点。ノルマの17点に届いていた生徒は2人でした。淡々と結果を発表して「祭りは無しね」と話して授業に入りました。生徒たちは明らかに困惑しています。「えっ本当に行かせてくれないんだ!?」という反応でした。これは私にとってもショックでした。そして授業で取り返すというか奮起する態度ではありません。明らかに意気消沈しています。そしてフワフワしています。

 

私は7年前の7期生のことを思い出していました。彼らも同じような場面があったからです。確か社会の暗記テストでした。やはり7人の合計点で祭りに行ってもよいかどうかのルールでした。1回目のテストで惜しくも3点ほど足りませんでした。最も成績が振るわないKがこう言いました「先生、すみません!もう1回チャンスをください。今から10分後にもう1回テストをお願いします。ほら男は俺と一緒に土下座、女子はお辞儀だ!」そう言って皆がそうします。「土下座は止めなさい。でも分かったチャンスをあげよう!」そして2回目のテストで基準をクリアしました。皆で30分ほど祭りに行って戻ってくると彼らは屋台で飴細工を買ってきていました。漢字の「犬」の飴です。

 

「先生は神様、お犬様です。今日は祭りに行かせてくれてありがとうございました!」

正直学力的には歴代でも下の方の7期生でしたが、明るい子たちでそれから1年で学年平均の内申を4くらい上げた世代でした。

 

当時の7期生の平均内申点は24.8、今回の元素記号の15期生の平均内申点は30.2。

私が「生徒たちが幼くなっている。地域のレベルは大丈夫だろうか?」と危惧するのはこういう事例があるからです。

 

ちなみに木曜日の昼は中学入学前日の16期生が国名テスト30問でした。彼らは満点が過半数。間違いがある子も2問以内でした。以前のような叱る指導はほとんどしていませんが、それで大丈夫な集団と全く機能しない集団が存在します。

 

ちょっとこの1年、ここ数年よりは管理を厳しくしていかなければならないなと思った7分咲きの夜でした。