中学の勉強の山場はいきなりやってくる! | ワンラン日記

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愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
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2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
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さて3月となりました。公立高校の卒業の日ですね。

ついこの間に正月が終わったと思ったらもう春です。1か月後には入学・進級、2か月後のGWもあっという間にやってくるでしょう。

 

さて今日は中学校の勉強についての話です。小学校と最も違うのは定期テストの存在ですね。現在ワン学習塾には5つの中学校から生徒が通っていますが、年々5月の1学期中間テストを廃止する学校が増えていて、新年度は1校だけになりそうです。中学部に所属する1割が5月15日頃に、9割が6月20日頃に学年最初のテストを受けることになります。

 

今日は特に新1年生について書いていくことにします。

「中学の勉強で最も差がつく教科は何だろう?」と問われた時に、私は英語と数学と答えます。

 

英語は最も90点以上が多く出る教科です。加えて20点以下の生徒も最も多いことがほとんどです。よく成績の分布は平均点付近に山型になることが多いのですが、最近は二極型になっていると言われています。英語に関してはそれも通り越してどこの点数層にも同じくらいの人数がいる状態になっています。平均という概念があまり存在しません。

数学は小学校からの積み上げが最も大きい教科です。大好きな生徒もいれば大嫌いな生徒も多いですね。今までの6年間の土台がありますからテスト勉強に要する時間の差が最も大きな教科になります。

 

やや易しめの英語のテスト分布

 

易しめの英語。81点以上も多いが40点以下も多いです

 

易しめの数学のテスト分布

 

国、理、社はこういう山型の分布図が目立ちます

 

もう1つ突っ込んだ問いをします。

「英語と数学で最も差がつく単元は何だろう?」です。

 

これに対して英語は「be動詞と一般動詞の文章の区別ができるか否か」と答えます。新中2がクラスに30人いるとして以下の空欄を埋める問題が出るとします。

 

(   )you play tennis? 

 

多分、正答率は50%程度です。Areを入れる子が4割、そもそも空欄が1割くらいでしょうか。それくらい中学で1年間英語を学んでもココで差が付きます。以前の教科書ですとbe動詞がUnit1と2で一般動詞が3だったので、初回の中間テストにはbe動詞しか出ませんでした。しかし今の教科書にはUnit1(1)から両方が併記されて載っています。6月の最初の頃にはこれらの区別は勿論、複数の疑問詞、早い中学では不定詞の基礎までが出題されます。以前は初回の英語のテストの平均点んは80点程度でした。アルファベットが書ければ50点が取れました。今は初回から平均点が55点で20点以下の子も少なくないような状況になります。

 

現在の教科書のUnit1(1)、下段に並ぶ英単語は小学校既習として扱われます

 

2020年度までの教科書。同じ12ページでこんなに違います

 

次に数学は「正負の数、正負の和・差」ですね。計算力云々というよりは数の感覚が育っているか否かが大きい分野です。

 

(-8)+23を例に挙げましょう。「-31」「-15」「31」あたりが間違いやすい誤答でしょうか。間違えるのは構わないのですけども答えがどれくらいの数になるかイメージできていないのが心配です。「0より小さな数から23増える。じゃあ23より手前の10~20くらいかな」という感覚があれば、大怪我にはなりません。計算を繰り返せば力は付いていきますし間違いに気付くことができます。しかしここがなかなか育たない子が最近増えています。結局計算も出たとこ勝負になっていてなぜ間違えているかよく分からず赤で上から直して終わりにします。よく分からないうちに分数や小数が入ってきて、もう手に負えなくなる感じですね。

 

そしてこれらの失敗が以前は6月の期末テストで反省・挽回することができました。今は2回目の定期テストが9月中旬から10月初旬です。反省どころか夏休みを挟んでもっと分からない所が増えていたり、時間が経ってしまったことで前回の失敗が薄れてしまったりのような事例が目立ちます。習う内容的にも年間のスケジュール的にも挽回が難しい構造になっているんですよね。

 

つまり、中学の勉強の勝負所は早いです。そして時間に最も余裕があるのが3月~4月の半ば。ここの取り組みが大きくその後を左右すると言っても過言ではありません。