シリーズの記事の3回目です。
小学校の授業参観で見た光景について書いています。
【小5 社会 社会問題を取り上げて問題点と解決法を考えよう】
まず教室に入って目を引くのは机の配置がコの字型。
多くの旧友が向かい合ったり90度の関係になっていたりします。
次に各自の机の上にはタブレット。まあこちらは自宅でも連日使っているものなのですが、
小学生の教室でそれが30台以上並ぶのはある意味壮観です。
教卓の上にもノートPCがあって黒板の前にはスライドが下りている状態で授業が始まりました。
「さて制作しているものを作り続けようか。今日の時間で大方の完成が目安になります」
その言葉とともに皆がタブレットでソフトを開いてキーボードを叩き始めたり、画面自体をタッチしたり、
ワードのようなテキストを打ち込むソフトを使っている子と、パワーポイントのようなソフトを使っている子が目立ちます。
何人かはネットに接続してサイトを開いたり、解説動画を見ていたりする子もいました。
しばらくして先生が言います。「進捗状況を教えてください!」
前のスライドに30余りの小窓が並びました。児童たちのタブレット画面もそれになっています。
いくつかの小窓は青にいくつかの小窓は緑になっています。どうも青の子は終了している表示で緑の子はまだ完成していないことを示す様子。
「ヘルプが必要な子は教えて!」そう先生が話すと緑色の数人が赤色に変わりました。
「協働するよ。参加できるよって子も教えて!」その言葉とともに青色の数人の窓が光ります。
「似たテーマの子で助け合えるといいね!」先生の言葉が飛びます。
どんな操作が行われたかよく分からないまま、前のスライドで窓の位置が移動します。
「あ~そことそこでくっついたか!普段あんまり話さないんじゃない!そんな2人が協力するのいいね」
「〇〇は◇◇のテーマと近いよね。ちょっと手伝える?物理的に隣に行こうか!」
うちの長男はそんな中タブレット上で戦国武将にまつわるクイズを解き始めていました。
その隣の子はグーグルアースでセントレアを見ていました。
前のスライドに映っているのでそれも構わないのでしょう。
保護者の表情は明らかに「驚き」に満ちていたように感じます。
「今日の制作物が1か月後の学習発表会で披露されます。その時はまた子どもたちの頑張りを見に来てください!」
この言葉で授業が終わりました。
一月後の学習発表会も見に行きました。
最近の10代前半の出し物では珍しく個々の能力差をあまり感じない内容でした。
大学生が発表しているかのような完成度の高い子もいる中で、勉強が苦手そうな子も破綻せずに環境問題や人口問題、AIとの共存などについて立派な発表が並びました。
学習発表会の後は親数人でランチとなりました。
私のみ父親であとは母親が10人弱でしたw
「ビックリしたよね。5年生の授業と発表。あれってもう大学や会社のプレゼンだよね?」
うちの妻も
「助かるわあ。社会で役に立つことをああやって身につけさせてくれるのありがたい。家じゃできないし」
何人かのお母さんが絶賛しています。
ところが一人のお母さんがこう言いました
「私は何だか不安なのよね。。」
その意見には他に2人のお母さまが同調しました。
次回このシリーズの最終回に続きます。