緊急事態宣言発令を受けて | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
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既報の通り、愛知県は大村知事が独自に緊急事態宣言を発表しました。

 

それに伴いまして、岩倉市、一宮市、小牧市、北名古屋市の小中学校も休校が5月6日まで延長されました。公立高校も同様、私立高校もそれに準じた休校期間になるようです。

 

また今回の措置を受けての「休業要請」の部分ですが、県は補償とセットでお願いすべきと考えており、財源が厳しいので、他の府県同様に国からの支援を待つとの発表がありました。

 

それらの発表を総合的に勘案して、ワン学習塾では18日までは先日のブログでお伝えした日程で進めていきます。生徒が同じ時間に固まらないように、一部の生徒様に通塾日や時間の調整を行っております。20日~28日もそれに準じた時間割を予定しています。29日~5日にGW休校に入り、6日から再開の予定です。もしオンライン授業やZOOM自習室を導入する場合はそのタイミングで行います。


 

以下は私の考えになります。一部の方(多数の方)にとっては、不愉快な内容かもしれませんので、そっとここでページを変えてもらった方がいいかもしれません。

 

私は5月7日に学校が再開する可能性は0だと考えています。そうなると次に切りの良い数字は6月1日の月曜日なので、5月31日まで休校延長の発表になるでしょう。さすがにここで世間が騒ぎ出すのだと思います。

「もう来春の入試は実施不可能ではないか?」

「9月1日を新年度にして欧米に合わせるか?」

「半年間の休校中の学習内容はどうなるのか?」

「行事や部活を奪われた子どもたちの心のケア」

「親の収入が止まったことや家庭内に長くいることによる虐待や家庭内暴力の問題」

 

GW前日の5月6日が大きなターニングポイントになると考えています。中学部の社会の授業では1945年8月6日以来で最も難しい「6日」と話しました。ここで緊急事態宣言では収束が不可能だとして、さらに大衆が強権的な措置「ロックダウン」を求めることが考えられます。(現在の法律では無理だが、世論が無理くり押し切る)次に現在に近い状況がダラダラ続いて、緊急事態宣言が5月末まで続くケースです。こうなるとまた決断力のない内閣ということで、現在のような批判が渦巻くことが予想されます。ほぼ可能性はありませんが、ウイルスと折り合いをつけていく道が3つ目です。このブログでは一貫してこのラインを主張していますが、大変旗色が悪いです(涙)しかしこれが最も死者を出さずに将来に大きな傷を残さない方法だと相変わらず主張したいです。

 

現在の緊急事態宣言による効果は北海道大学の西浦博教授がまとめています。テレビや新聞でもよく見るグラフです。

 

 

この試算を基に「80%の接触減」を国民に求めているわけです。私も3月30日以降はその前の3カ月よりも接触する人の数を8割減らす暮らしをしています。それを皆が達成すれば、6週間でほぼ収束するというデータです。西浦氏には好感をもって報道を見ていますが、NYやイタリア、スペインの感染状況を見たときに、あまりこのデータを信用することができません。日本よりも厳しい外出制限がされているのにも関わらず、日本の何十倍もの感染者や死者が連日報じられています。

 

 

そんな違和感を覚えながら8日の朝に見たグラフが上記のものです。毎日新聞の記事ですね。横浜市立大の佐藤彰洋教授が発表したデータです。ここ数年で見たニュースでもトップ級の絶望感がありました。東京では97%の接触を減らしても感染者数は緩やかに上昇し、しかもそれが年末まで続くというもの。98%以上なら収束に向かうものの、時期はやはり今年の終盤になる内容です。報じられる内容ではNYでは95%、武漢で99%くらいの行動制限に感じていたので、こちらのデータの方が信憑性があります。しかしこの行動制限では、コロナではない理由で多くの人が死んでしまいます。

 

こちらのニュースリンクをツイートした所、コロナ問題では意見の合う仙台で塾を経営されている藤川先生から返信が来ました。正に私が考えていた内容を端的に示したツイートでした。

 

次にどちらかと言うと、塾生のご家庭には明るいニュースも。医療崩壊が進み10日の段階で18000人以上が死亡しているイタリアのデータです。4月6日までの死亡者の数が年齢別で示されていました。

 

 

未成年の死亡者が1人。49歳以下まで広げても全体の1.2%です。日本でも0歳児が感染していますし、アメリカでは若者世代に感染が広がっているニュースもあるので油断してはいけませんが、「若者が新型コロナに感染したら死ぬ」という病気では無いという結論になります。

 

親御さんの気持ちとしたら「死ななくても感染して苦しんだり、噂になったり、検査の為四苦八苦したりするのが嫌だ」という感情が当然でしょう。ただどこかで折り合いを付けなければ、どうにもならない状況が近づいてきている気がします。

 

コロナの収束後は世界が焼け野原になっているのは避けられませんが、何とか可逆的な回復が可能な程度で留めたいのです。これが不可逆的な所まで進んでしまうと「命だけは助かって良かった」と言うのが憚られるのではないかと考えます。例えば「不可逆的」な世界では10年ほどは「勉強」が価値を失うか一部の特権階級の贅沢品になると思うのです。日々生きる方が優先されるので。塾をずっとしてきた人間ですから、そこまでの荒廃はさすがに受け入れられません。

 

世間の平均からするとコロナウイルスそのものにはあまり恐れを抱いていない人間です。しかしそれを取り巻く世界まで枠を広げると、さらに未来まで時間軸を伸ばして考えると、非常に大きな恐れの中で生きている人間です。