第92回センバツ高校野球 初戦を終えて | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
BEST:10km…40:01 ハーフ…1:26:45 フル…3:10:55

 

開幕前の展望

 

センバツの初戦が終わり、ベスト16が出揃いました。日によっての寒暖差が大きく、特に強風が吹き荒れた日が多くありました。2日目と5日目は外野守備が乱れる場面が見られました。後半はぐずつく日が多い模様。今大会から導入された球数制限にかかるチームは無さそうですね。

 

磐城3-8智弁和歌山

平田0-4大分商

山梨学院5-6天理

 

磐城の沖投手は開会式直後で常連の強豪相手に自分のピッチングはできた。ただそこは百戦錬磨の智弁打線。2巡目以降に確実に捉えてくるのはさすが伝統の力。小林は昨秋よりは良いものの、まだ70点くらいの出来だろうか。それなりに勝ち上がりそうなものの、頂点まではちょっと辛い印象を受ける。

大分商の川瀬は噂通りの好投手だった。なかなか初見で打ち崩せるチームは少なそう。ソフトバンクの兄とは体のサイズが全く違うことにも驚き。ただ平田もしっかり守り最後まで締まった好ゲームだったのは見事。

第三試合は終盤に天理が逆転。昨秋に近畿大会や明治神宮大会で様々な強豪と試合をした経験が生きた感じ。山梨学院は二大会連続で競り合いで敗戦。上位進出の機運はあるもののなかなか甲子園で結果が残せないのがもどかしい。

 

白樺学園2-4中京大中京

国士館4-3創成館

星稜11-4尽誠学園

 

白樺学園の片山投手は敗れたものの惚れ惚れしたなあ。それほど大きくないものの、端正な顔立ちとフォームが好み。ランナーを出しても慌てないのが素晴らしい。それでも中京大中京は勝ち切ったことが大きい。そして高橋もやはり好投手。松島も2イニング投げたのが良かった。ここ数年北北海道の投手たちに心を動かされる。

第二試合は期待通りの接戦。足を絡めた国士館が決勝点で初戦突破。永田監督に戻って以前の強さが蘇りつつある。創成館もポテンシャルの高さを感じさせた。夏の甲子園にもある程度近い位置にいる高校だろう。

星稜打線はやはり強かった。内山、今井、知田といった面々が経験値の高さを見せつけた感じ。逆に投手陣はまだ様子見と言った所。イニングにより出来不出来に差が大きい。まずは次戦で昨春の壁を越えたい。

 

桐生第一1-6履正社

鶴岡東8-3倉敷商

仙台育英6-7東海大相模

 

履正社は優勝を経験して一皮むけた印象。大阪桐蔭と同等の安定感を感じる。岩崎も全く打てないという投手ではないが、崩れるイメージが湧きにくい。桐生第一は相手が悪かった。

鶴岡東もドラ1の投手を輩出し、昨夏に甲子園で勝ち上がりと安定勢力にまで登ってきた感。この試合も早めに先制し中押し、ダメ押しと強い勝ち方だった。印象としては盛岡大付と重なる。東北初の優勝旗の可能性を秘めた学校と言える。

第三試合は期待に違わぬ好ゲームだった。ヒットは仙台育英が東海大相模の倍の14本。長打と足攻がその差を凌駕した。須江監督のあの悔しそうな顔は夏に大きな形で返ってきそうな気がする。

 

鳥取城北2-5県岐阜商

明豊6-8健大高崎

帯広農1-9大阪桐蔭

 

6回まで0-0だった試合が後半に一気に動いた。鍛治舎監督が掛け続けていた有形・無形のプレッシャーが最後に効いた印象。次の相模戦にどのような投手起用をするか楽しみ。鳥取城北も近いうちに甲子園で複数勝てる印象を受けている。

第二試合は外野守備のもたつきが勝負の綾となった。機動破壊が盗塁ではなく、そこで生きた印象。それにしても明豊は勝っても負けても面白い試合をする。昨年逃した夏に見たいチーム。

帯広農は甲子園を楽しんでいたのが印象的。1点取った時のアルプスをはじめとした球場の雰囲気は最高だった。大阪桐蔭もさすがにやや硬くなっていた印象。しかしノーエラーで与えたフォアボールも0。やはり王者の貫禄が漂っている。

 

広島新庄1-2鹿児島城西

花咲徳栄4-2明石商

日本航空石川1-4明徳義塾

 

第一試合は前評判通りの投手戦。1時間30分の春らしい好試合だった。鹿児島城西は次戦以降の打撃陣の奮起が必要となる。広島新庄も広陵や広島商などを倒すには、得点力を上げることが大切になりそうだ。

花咲徳栄が昨夏のリベンジを達成。井上の中森から打ったホームランは見事だった。その中森も150㎞を投げたものの、球速ほどの凄みにやや欠けるか。明石商はどうしても細かい野球をするために、大量点が取れそうな展開でも1点で終わってしまうのが勿体無く感じる。狭間監督のスタイルに來田や中森といった素材が合っていない感がある。

明徳の初戦力。そしてセンバツは相手を研究する時間が長いので、勝率が高くなるわけだ。新地はやっぱり安定していた。日本航空石川も地力はある。石川は完全に二強なので、星稜を苦しめる力を付けて夏を目指してほしい。

 

智弁学園6-3加藤学園

 

加藤学園が先制も智弁の集中打で逆転。終わってみれば智弁が得点を入れたのは1イニングだけだった。肥沼は将来性のある素晴らしい投手だな。大社経由でプロもありそうだ。智弁学園は前川は沈黙したものの、その他の選手も振りが鋭い。何だかチームカラーが高嶋時代の智辯和歌山に似てきた気がする。

 

【2回戦】

智弁和歌山×大分商

天理×中京大中京

国士館×星稜

履正社×鶴岡東

東海大相模×県岐阜商

健大高崎×大阪桐蔭

鹿児島城西×花咲徳栄

明徳義塾×智弁学園

 

勝ち予想を羅列すると、智弁和歌山、中京大中京、星稜、鶴岡東、東海大相模、大阪桐蔭、花咲徳栄、明徳義塾といった感じ。鹿児島城西以外常連校ばかりでハイレベルな接戦になりそう。

 

智弁和歌山は昨夏に奥川と戦った経験が生きそう。

天理と中京は昨秋の明治神宮決勝の再戦。天理は愛知勢には天敵である。

星稜はここまでは勝ち上がりそう。

鶴岡東は番狂わせを期待。さすがに星稜×履正社が三期連続は無いという考えも込み。

相模は昨夏と似ている。難敵を倒して2戦目で岐阜県勢。同じ轍は踏まないと見た。

健大高崎は過去甲子園で6敗のうち2敗が大阪桐蔭。しかし返り討ちと予想。

経験に勝る花咲徳栄が有利。

最後の試合が最も難しいものの、2回戦までは新地のベストピッチが発揮されると思う。

 

天気の良い春休み。テレビから、ラジオから、スマホの速報から甲子園の歓声が聞こえてこない不思議。