ある女子生徒が言いました。
「先生は丁度いい!」
詳しく聞くと、
「緊張するほどカッコよくないけど、毎日見てイヤになる顔でもない!」
まぁなんて失礼な発言でしょうか!?
生徒たちにはクリス松村似だとよく言われます。
クリス松村ねえ。。。
いい男じゃん!
阿部寛かと思っちゃいますね。
平成も終わろうとしている現代は、濃い顔はあまりトレンドではないですね。
こんな講師なら、女子生徒たちは緊張するんですかね。
意味もなく人ごみをうろつくこと間違いなしですw
そんなんであれば、身体能力は大谷翔平のスペックが欲しかったですし、
小さく生まれるのであればせめて、身長と体重が同じ白井健三君の肉体が欲しかったな。
米津玄師のような音楽的・文学的才能があれば、今頃は億万長者でしょうか?
「無いものねだり」って奴ですね。
今年度通っている生徒は、この類の発言が少し多いように感じています。
でも逆に「有るもの隠し」をしていませんか?
いつもボヤキが多いSさんに少し前に言いました。
「短い時間で覚えることなら塾生トップレベル!」
「そうですかねぇ。どうせすぐに忘れるんであんまり役に立ちません!」
絵が上手なMさんに言いました。
「サッといろんな絵を描けるっていいね。僕は絵が苦手だったから」
「5教科ができる方がよっぽどいいですよ!」
こんな感じで無い才能を嘆く割に、有る才能をぞんざいに扱っているケースが多いんですよ。
ここからは自分のことを書きます。
木曜日にいびがわマラソンの正式なタイムが届きました。
ネットタイムの3時間31分11秒がスタートラインからゴールラインのタイムです。
見事に1を並べるタイムが出て、ちょっと嬉しかったりします。
ただいつも目標にしている上位10%に入る目標は少し届きませんでした。
タイムにして1分11秒、順位にして6番は次回への宿題ですね。
ある程度真剣にマラソンをしている方の到達点として、3時間半は語られることの多いタイムです。
雑誌などにも「サブ3.5を達成する方法」が特集になることもしばしばです。
中身は大抵「月200kmを5~6ヶ月続けましょう」というのが基本です。
半年計画でコツコツ1200km積み上げていくのが、3時間半を切る王道ですね。
そしてこれらが私の練習記録。
9月26日に練習を再開して以来、50日間で230kmほどの練習で本番を迎えました。
本番のレースで抜きつ抜かれつをして、ほぼ同タイムでゴールした方と、
レース後にしばらく立ち話をしました。
「どれくらい練習していますか?」と聞かれたので、
「月に150kmくらい」
「今年に入ってどれくらい走ったの?」と質問があり、
「600kmくらいです」
「少なっ!」と言って、笑顔で話し続けます。
「時々そういう人いるよね。その持って生まれた素質は親に感謝だよ。でもキミみたいに能力があると、なかなか泥臭い練習ができないんだよな。少しの練習でもまあまあ成功しちゃうから、それ以上にいけないんだよ!」
普段の私を知っているような指摘に思わず焦りました。
「まだ、若いんだからさ。ちょっと真剣にやれば3時間切れるよ。もう私は50手前。月に300km走っても3時間20分くらいが限界だから、君が羨ましい!」
何だか嬉しいような、情けないような。
でも確かに持っている能力をきちんと磨き切っているかと言うと、そうでもないかもと反省しました。
これは仕事でも一緒です。
私は持っている能力をきちんと使い切っているのだろうか。
「無いものねだり」をする以上に、「有るもの隠し」「有るもの殺し」をしていないだろうか。
きちんと能力を使い切って生きていきたいと思いました。
日々の仕事をもう1回見直し、家族でのあり方を考え、3時間を切るための取り組みに向かいます。
マラソン後のひょんな会話から、そんなことを考えた1週間でした。