サッカー日本代表セネガル戦雑感 | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
BEST:10km…40:01 ハーフ…1:26:45 フル…3:10:55

2002年の6月18日の夕方、今は無き国立競技場にて、

「死ぬまでに日本代表がワールドカップを掲げるのを見たい欲が生まれたなあ!」

言葉の相手はまなびカレッジの横山先生だった。

まだ当時は「先生」ではなく「学生」だった。

雨のパブリックビューイングを見届け、初めての決勝トーナメントで敗れた日。

 

もう1度だけ国立に足を運んだことがあった。

2006年1月9日。少し遅めの正月休みに東京旅行に行った際、

たまたま高校サッカーの決勝戦をやっていた。

高校野球の観戦には20回ほど甲子園に足を運んでいるが、決勝戦を観戦したことはない。

高校サッカーはこの時が唯一だが、その1回が決勝だったりする。

目の前で展開されたサッカーは「セクシーフットボール」

その主である野洲高校のエースは乾貴士だった。

 

16年前に頂点に立つ日本を見たいと言ったものの、

その達成は途方もなく困難だと思い知らされ続けた。

願いは少しずつ形を変え、

「日本が第三国のサッカーファンを唸らせる試合をしてほしい」というものになった。

ワールドカップの日本の試合は、自国だからこそ応援するものの、

一流国が魅せるスペクタクルな興奮に欠けていた。

 

しかし昨日の試合は違った。

日本-セネガルの非欧州・非南米での覇権争いのようなこのカード。

それこそ欧州や南米の目の肥えたサッカーファンを熱狂させたのではないか。

フィジカルやスピードで勝るセネガルが最初の15分日本に襲い掛かる。

この時間私は「どうすれば勝てるのか?」と途方に暮れた。

0-4くらいの敗戦も覚悟するそんな展開だった。

 

しかし1点を取ってややセネガルが休んだ時間。

少しずつ日本はボールを回し始めた。

日本のもはや心臓である柴崎から、長友にパスが渡りアジリティーを発揮する。

そして乾の最も得意な角度から、見事にゴールネットを揺らした。

ポストプレーではない日本の得点では、W杯史上最もセクシーなゴールだった。

12年前に国立で躍動した細身の少年が、それを体現したことを嬉しく思う。

 

後半の最初の15分はむしろ日本の時間帯だった。

大迫の惜しいシーン、乾のゴールバーを叩くシュート。

いつの間にやら前半当初に感じていた「どうにもならない感」は消え去っていた。

しかし強豪国同士の対決は、流れを逃していると逆に入れられるものだ。

悪い予感は的中し、左サイドの隙を突かれグラウンドのクロスが入り、

マークが甘くなった逆サイドから上手くやられた。

この辺りの時間、当然日本を応援するものの少し不思議な気持ちになった。

力の均衡した中堅国同士の素晴らしいゲームを堪能する自分もいた。

 

そして交代の岡崎、本田の「らし過ぎる」働きで再びの同点。

決定力不足を言われる日本にしては、出来過ぎともいえる見事なシュート。

城が柳沢が外してしまっていたあの頃よりは、

少しだけ世界に近づいた実感を持たせてくれる。

 

追いつくという新たな日本のメンタリティーを見せての勝ち点1。

平均年齢で相当上回る日本が、若いセネガルよりも最後まで動けていたことに好印象。

そしていつの間にか柴崎岳という、日本史上最高のボランチがいる幸せを感じたい。

 

 

大迫は母の二人の妹と高校が同じらしい。

週末に顔を合わせた時に「ドヤ顔」でそんなことを言っていた。

「半端ない」の意味は分かっていなかったが。。

サッカーに全く縁のない年寄りを、あの顔にさせるのがW杯なのだろう。

 

昨日のキックオフの瞬間、長男は7歳になった。

本人は観戦したがったが、月曜日と言うことで寝かせた。

次は何とか見たいらしい。パパとしては勝ち点「7」が縁起がいいと思っている。

 

入学式で貰ったアサガオの種が花を咲かせ始めました。

昨日に初めて2輪。今朝は1輪。

昨日の2輪は乾と本田のゴール、今朝の1輪は長男の誕生日を祝福してくれているのでしょう!