最近感じている生徒たちを取り巻く色々 その4 | ワンラン日記

ワンラン日記

愛知県岩倉市八剱町「ワン学習塾」の日記。
さらに、代表・犬童の「ラン日記」の二本立て。
2017年は記録足踏みも2018年こそ目指せサブ3!
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9月から書き始めたこのシリーズ、今日と明日で区切りを付けようかと思っています。

2日連続で書こうと思っているテーマは、

 

「体罰について」

 

自分でテーマを決めておきながら、やや緊張しております。

デリケートな話題です。少し落ち着いたとはいえ、ホットな話題ですね。

是非は明日書くこととして、まずは私自身の経験を書いていきます。

 

 

私は父親には一度ビンタをされたことがあります。

中学時代に友だちへのいじめが発覚したからです。

キレやすくて、すぐ怒鳴る父でしたが、手が出たのはその一度きりでした。

母は私が二歳の時にお尻を叩いたことがあるそうです(記憶にありません)

原因は0歳の妹を突き飛ばして、おもちゃを取り上げたかららしいのですが、

叩かれた際に、この世が終わるくらいの悲しい眼差しを母に向けたらしく、

その時に「もう絶対に叩くのは止めよう」と母は決めたそうです。

 

小学校・中学校では、それなりに体罰がありました。

私は叩かれることは少なかった方で、9年で4回くらいです。

理由をはっきりした上で、手が出る先生の方が、

理不尽なことでネチネチ嫌味を言い続ける先生よりは好きでした。

むしろ中学では手を出さない先生に対して、不良グループが暴力をふるっていた方が嫌でしたね。

内心は「先生も手をあげて黙らせてしまえばいいのに」という気持ちになったこともあります。

 

中学の時に通っていた塾でも体罰がありました。

「単語テストの勉強をしてこなかったとみなす場合は、一発お見舞いする。それが2回で退塾」

そういったルールがあったからです。

中1の時に2人が2回ビンタを受け、ルール通り退塾処分となりました。

他の23人は3年間一度もそういったことがありませんでしたし、

25人のクラスの平均内申が36くらいの集団だった上に、

英語が特にできる子が揃っていたのは、このルールが底を支えていたのは間違いないと思います。

 

高校では体罰を受けた経験はありませんが、部活で二度同級生が叩かれました。

一度は、練習試合でチームメートが、相手チームの選手に「不細工!」と叫んだこと。

もう一度は、最後の公式戦でベンチ入りメンバーの一人が、シューズを忘れたことです。

 

以上をまとめると、私自身が体罰を受けて長年の間、先生を恨むとか、

トラウマになる経験をするとか、そういったことはありません。

むしろ中学時代の校内暴力やいじめの方が怖い思いをしました。

 

 

 

次に教える立場になってから以降の話です。

まず私は「体罰は絶対にしない」という立場で、現在は指導に当たっています。

しかしながらアルバイトから17年の間に、二度生徒に手をあげてしまいました。

 

一回目は2人の中学生の女子生徒が、酒を飲んで塾にやってきた時です。

顔が真っ赤になっており、足がふらついていて、チューハイの空き缶を持っていました。

今考えると酔った状態の子を叩くというのは、非常に危険な行為ですね。

まだ二十代前半で、体罰が良い悪いとかそんなことを考えていませんでした。

 

二回目は四年前になります。遅刻を繰り返していた生徒がいて、

「直すように」と注意を何度かしていました。

ある日に、塾の前で登校指導をしていると、その生徒が猛スピードで自転車でやってきます。

確かに時間はギリギリでした。そうしたら彼は赤信号にも関わらず交差点を渡ってきます。

そこにお年寄りの乗った原付が近づきました。お互いがスレスレで避けたものの、

お年寄りの方はバランスを崩し、もう少しで倒れそうになりました。

「よし、間に合いました!なんだあのジジイ!ヨロヨロならバイクに乗るな!」

そういう彼の頬を叩きました。

「てめぇが悪いんだろうが、人殺しになるだろう!」

そんな彼は現在警察官を目指しています。

 

 

さらにもう少しで手をあげそうになったシーンを4つ書いておきます。

 

小学生の生徒が塾に入ってくるや否や、「今日はイライラするんだ」と叫び、

塾にあるメダカの水槽をぶちまけようとしました。直前で何とか羽交い絞めにして、

落ち着くのを待ちましたが、私の腕に爪を立て、足をバタバタさせ脛を蹴ります。

その日はなかなか授業になりませんでした。

 

中3の授業中に、突然ある生徒が「イテッ」と叫びました。

隣の子が手に持っていたのは、スタンガン。彼は入塾1回目の授業でした。

どうやら塾に入るのが不服で、問題行動を起こして辞めようと考えたとのこと。

退塾にするのも1つの方法ですが、それでは彼の思うツボなので、

された生徒とそのお家の方には謝った上で、粘り強く指導しました。

3か月くらいですっかり塾が気に入ってくれ、その後成績を伸ばし第一志望に合格します。

 

ある小学生の女子生徒が、私が休憩時間にトイレに行っている間に、

私の筆箱の中身を全て2階の窓から、外の歩道へと投げ捨てました。

次の時間にテストの採点があり、それを阻止したかったとのこと。

相当イライラしてしまったのですが、手をあげることはなく話を聞き続けました。

 

台風で単語テストの時間が休講になってしまったため、

その補講の時間に「単語テストを行う」と発表した所、一人の生徒が「抜き打ちなんて、イジメだ」と絶叫。

他の子にも「ボイコットしよう」と誘い続け、「そんなの認めない」というと、帰ろうとする始末。

引きとめて説得するも、「イジメだというのは撤回します。でも先生がひどいのは真実です」と言われ、

もう少しで手が出そうになりました。

この生徒は国語力が弱く、ここでも日本語の使い方を間違えているのは頭で分かっているものの、

相当危ない状態になったのは間違いありません。

 

 

以上のようにまとめると、私が手を出してしまったり、もうすぐで出しそうになってしまうケースは、

「想定外のことが起こった時」と言えます。

問題が解けなかった、忘れ物をした、授業中に寝た、など、

塾で起こりそうなあるあるではない時だということです。

 

したがって色々なケースを想定しておくこと、

そして起こった時に一呼吸置くこと、それが体罰にならない大切なことだと思います。

さらに書いてみて思ったのは、教育的効果がどうとかではなく、

自分自身が大きく腹を立てたというケースがほとんどということです。

 

 

何だか題名とは大きく違ってしまいましたが、

明日は塾生を取り巻く体罰を考えていきます。