せんせい通信:授業はエンターテイメントだ! | プロ家庭教師の勉強の教え方を大公開・ガッツ家庭教師

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 私も、小・中・高校、そして、大学とたくさんの授業を受けてきました。面白くない授業もたくさんあって、寝て過ごしたことも。。。もしかすると、みなさんの中にも、身に覚えがある方もいらっしゃるかも知れません(-_-;)

 面白い授業を行える先生は授業をエンターテイメントと捉えて、配布するプリントや話す内容などを周到に準備してから臨んでいます。また、体をフルに使って、身振り手振りで教科の内容を伝え、時には教室にある机とか窓とかいろんなものを使って語ってくれます。だから、私たちの記憶にも残っています。逆に面白くない授業は、ただ単に淡々と行なわれていくだけ。

 エンターテイメント性の高い授業が記憶に残りやすいことには、脳科学的にも理由があります。記憶は、"意味記憶"と"エピソード記憶"に分けることができます。"意味記憶"は、「本能寺の変は1582年」というように年号を覚えるなどの情報そのものを記憶することです。"エピソード記憶"は、「家族旅行で長野に出かけ、リンゴを食べた」というように自分が経験したエピソードを情報として記憶することです。そして、人の脳は意味記憶よりもエピソード記憶の方が覚えやすい仕組みになっています。そのため、エンターテイメント性の高い授業は記憶に残りやすいのです。

 夏休みも終盤です。夏休みでだらけてしまい、学習意欲が感じられない生徒もいると思います。そんな時は、授業準備をしっかりして、エンターテイメント性の高い授業を行なうように指導の工夫をしてみましょう。そうすれば、生徒の学習意欲も向上し、記憶に残りやすい楽しい授業になると思います。