せんせい通信:指導手帳を書くことが指導力向上の近道 | プロ家庭教師の勉強の教え方を大公開・ガッツ家庭教師

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 「あのさ、とりあえずメモとらない?」

 大学を卒業して、ピカピカの新入社員として働きはじめたばかりの時に、会社の先輩から言われた言葉です。このアドバイスをもらってから、私はメモ魔になりました。今では、A5サイズ、厚さ2cmくらいの大きな手帳を使っています。

書いて残すということには、以下のようなメリットがあります。

1.忘れても安心
2.気持ちが整理できる
3.前頭前野が活性化する

 メモとして書いておけば、そのメモさえ見れば思い出せるので、安心して(!?)忘れることができます。また、気持ちがもやもやしている時などにその気持ちを書き出すと、なぜか落ち着きを取り戻せることがあります。これは、書くことによって気持ちが整理されるからです。そして、書くという行為は、脳そのものにも良い影響を与えます。

 脳には、前頭前野という部位があります。前頭前野は、物事を考える、命令を出す、感情をコントロールする、行動を抑える、意志決定する、コミュニケーションを司るという大変重要な機能を持っている部分です。書くと、その前頭前野が活性化します。つまり、書くだけで脳を鍛えることができるというわけです。ちなみに、PCのキーボードを打っていても活性化はしないそうです。

 みなさんに指導手帳を使用してもらっているのも、このようなメリットが背景にあるからです。毎回の指導記録を感情も含めてしっかり文字にして残すことが、必ず指導力向上につながります。