せんせい通信:まずは相手のことを受け入れよう | プロ家庭教師の勉強の教え方を大公開・ガッツ家庭教師

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 指導手帳を見ていると、本気で生徒さんと関わっている様子が見られて本当にうれしくなります。生徒さんが例え嫌がっていることだとしても伝えなければならないことがあります。成績をあげるためには、その子の今までの勉強のルールを変えてもらう必要があります。


 「答えを写すことが自分の勉強のルールだった」
 このルールを小学2年生の時から中学1年の今までずっと続けてきた子がいました。もちろんこの子の先生は、その子に対して本気で関わり、そのルールを変えさせなければなりません。でも、その変える作業を進めるときに、「なんでそんなことやってたの?」「答えを丸写したらダメだって、普通分かるだろ?」って言ってそれまでの行為を責めたらどうなるでしょうか?きっと、その子は先生の話を聞いてくれなくなります。

 このような子に接する時に大切なことは、過去は過去として受け入れるということです。この子の指導に当たっている先生は、「このルールは、毎日学校に行かねばならない彼の生きるための術」だったと理解し、この行為を受け入れました。相手を受け入れ、相手を認め、その上で、どのようにすればその子が変わってくれるかを本気で考えて、自分の想いを伝えてくことで、はじめて子どもは変わり始め、成長します。

 よいところも悪いところも全部ひっくるめて、相手のことを受け入れる。これが本気で関わることの原点であり、そして、コミュニケーションにとって最も大切なことだと思います。