『不足と過剰』ダメな自分を変える行動科学 | プロ家庭教師の勉強の教え方を大公開・ガッツ家庭教師

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『いつになったら勉強するの!』
『ゲームは時間を決めてやりなさい!』


言われた覚えありますよね。大人になった今、みなさんは自分の行動を改めて見直してみるとどうでしょう。
言われなくなっただけでまだ『ダメな自分』のままではないですかはてなマーク
そして、担当する生徒さんにもこういった方はいらっしゃらないですか!?


こうした『ダメな自分』というのは2つに分類できます。
1つは“○○をしすぎない”【①不足行動】によるもの、
1つは“○○をやりすぎる”【②過剰行動】によるものです。

これを続けると心も体も蝕まれていってしまいます。


ではどう正していくのか、①②それぞれの場合で見ていきましょう。

①不足行動
“やろうと思っていてもできない”への処方箋
1.行動したくなる環境を作る
2.行動の動機付け条件を作る
3.行動のハードルを下げる


今回は特に[3.行動のハードルを下げる]を考えます。
恐らく、たいていの不足行動は『目標のハードルが高すぎる』ことに原因があります。
高く目標を持つ事はとても大事です。しかし、毎回自分に厳しいハードルをもって取り組もうとすると、脳の感情を司る部位が拒否反応を起こすのです。それがやる気の一切を削ぐので、“やろうと思っていてもできない”状態が引き起こされます。


それではどうするのか、
簡単です、とっかかりの課題を最小限小さくするのです。


例えば『毎日の勉強の習慣をつけてTOEICで900点台を目指す』ことを目標とします。漠然と何も考えないまま取り組もうとしたら『毎日の勉強の習慣をつけてTOEICで900点台を目指す』という事が課題となり、即座に拒否反応が出て“やろうと思っていてもできない。”となるでしょう。

これに対して『とりあえず図書館に行く事』を課題にします
すると図書館に行く事自体は習慣化しやすいでしょう、加えて人間は何か行動をする事でやる気が上がっていく生き物なので勉強も進みやすくなります。

机の上を掃除していたら部屋全体の掃除になっていたという経験はないでしょうか。これも上のような理由から生じる事です。


②過剰行動
“ついついやりすぎてしまう行動”への処方箋
1.行動にルールを設ける
2.行動のハードルを高くする


出来る人であれば、[1.行動にルールを設ける]で良いのですが、出来ない人はこれが出来ないから困っているのだと思います。


それではどうするのか、
それが[2.行動のハードルを高くする]です。
私は朝に本当に起きれない人なのですが、そんな時に勧められたのが『ベルを止める鍵が飛ぶ目覚まし時計』でした。普通の目覚まし時計ではもう無意識に止められるようになってしまったので、この鍵が飛ぶ時計を試すことになりました。結果は成功、鍵を探す作業をしているうちに目が覚め、結果的に起きれるようになりました。

理性が効くうちにやりすぎてしまう行動の障害となるものをつくるのです。


下がこれらをまとめた図になります。
子育て・教育のひと工夫・ガッツ家庭教師

以上がダメな自分を変える行動科学のアプローチでした。
自分はもちろん、担当する生徒さんがもし『ダメな自分』を変えたいと思っている場合は、これらの方法を提案してみてはいかがでしょうかニコニコ