地獄を見た人はいないだろうが、乙武さんはそれに近いところまで経験したのではないかしら | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

現在の日本の政界にとって乙武氏はまさに求められている人材の一人だろうと思っている。

よくぞあの逆境を乗り越えて今日まで来られたものだ。
選挙は水物だから、これか何があるか分からないが、首尾よくこの度の衆議院補欠選挙に当選すれば、世界から注目される政治家の一人になることは確実だろう。

五体不満足という簡単な言葉では言い尽くせない、普通の人ではとても堪えられないような状況の中でよく様々な困難を乗り越え、今日を迎えられたものだ。

参議院には既に3人のれいわ新選組の参議院議員がおられ、それぞれにそれなりに見事な政治活動を展開されているが、乙武氏が抱えられている障害はいずれの方々にも勝るとも劣らない障害だと言って差し支えないだろう。

乙武氏の凄いところは、その障害を自分自身の意思と努力で克服し、これまで社会人として他の人と変わらないような生活を続けてきて、今日のポジションを自分の力で獲得してきたことである。

しかも、通常では再起不能と言われかねない大きな家庭的スキャンダルを乗り越えている。

更にもっと凄いのは、既に無所属で国政選挙を戦い、落選の経験があるということだ。

人生の酸いも甘いも十分経験している人材だ、というのが、今日において乙武氏が政治の世界に求められている最大の理由になるかも知れない。

本物の地獄を見たことをある人はいないだろうが、乙武氏は私から言わせれば、それに近い経験をしてきた人である。

それなのに、乙武氏はいつも明るく、元気である。
教員の経験もあり、頭の巡りもいい。
都民ファーストの政治塾で講師を務めたり、あちらこちらで講演もされているはずだから、弁舌も爽やかなはずだ。

こういう人は滅多にいない。

まさに、オンリー・ワンの存在である。

どなたが声を掛けたのか分からないが、よくぞ乙武氏を引っ張り出したものだ。
自民党も公明党も国民民主党も乙武氏の支持に回るはずだ。

冒頭申し上げた通り、選挙は水物なので、これから何が起きるか分からないが、是非頑張ってもらいたいものである。