裏金の存在が発覚した後の対処の仕方あれこれ | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

派閥から政治資金収支報告書への記載をしないように求められた人が多いようだが、だからと言って何の処理もしないで自分のポケットに入れてしまったら、当然個人の雑所得になる、と考えるべきだろう。

裏金を還付金などと呼ぶ人たちがいるようだが、還付金なら表に計上すべき正規のお金というニュアンスが付随することになると思うが、実際には政治資金収支報告書に計上しないことを派閥から求められていたお金、ということになるから、これは裏金以外の何物でもないことになってしまう。

自分個人の口座に入金してしまえば、入金した時点で当該議員の所得になってしまうのだから、仮に当該議員の所得申告から漏れていたのなら、当然修正申告すべきだ、という結論になるはずだ。

取扱いの仕方がよく分からないから机の中に現金でそのまま保管していた、ということになれば、どうか。
裏金は裏金だが、誰の裏金かよく分からないから、誰のポケットに入ったか確認してから然るべく処理すべきだ、ということになるはずだ。

派閥の政治団体に戻す、という方策が現在検討されているようだが、これはこれで正しそうだ。

分からない時は原点に立ち戻って最初からやり直す、というのが、大体は正しい。

本当はあまり勧められないのだが、派閥の指示で裏金にせざるを得なくなったお金を別の政治団体の口座に入金して、当該団体の政治資金収支報告書に計上する、という方法も考えられないではない。

まあ、大方の人は、黙って自分の何らかの用途に流用してしまったのだろうが・・。

すべては、誤った指導をした派閥が悪い。
人を育てるはずの派閥が、間違ったことを教えるとは・・。

実に罪作りなことである。