さて、岸田さんは、被買収議員を大勢抱えている広島の自民党の立て直しに首尾よく成功出来るだろうか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

岸田さんにとっては最後のチャンスだろうと思う。

ご自分の派閥を持たない菅さんは、二階さんが離れてしまえば、あっという間に孤立無援に追い込まれてしまいそうだ。
あちらこちらから菅さんに対する不満の声が聞かれ始めているようだから、通常国会が終わる頃には菅さんにとっては針の筵に座っているような心境になってしまうかも知れない。

自民党の一般党員にとっては石破さんが表に出て来るのが一番しっくり来るはずだが、自民党所属の国会議員の間では石破支持がなかなか広がりそうにないので、結局は岸田さんが今年の自民党総裁選の本命になると見るのがオーソドックスな見方だろうと思う。

しかし、問題は、岸田さんが4月に予定されている参議院広島選挙区の補欠選挙で広島の自民党の組織の立て直しにどの程度成功できるか、ということだろうと思う。
この補欠選挙で自民党が議席を獲得出来ないようであれば、岸田さんは選挙の顔にはならないということになってしまう。

広島には、河井克行被告や河井案里前参議院議員から選挙買収された地方議員が多数いる。
検察が何の動きもしていないので、皆さん、今は普段通りの生活をされているようだが、検察の動き次第で地方議員の動きはパッと止まってしまうはずである。

いくら自民党の選挙基盤が盤石だと言っても、やはり、いつ、何が起きるか分からないのが選挙である。

今が、岸田さんにとっての本当の正念場だろう。