菅さんがポピュリズムの対極にいることはよく分かったが、この賭けは失敗しそうだ | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

菅さんのこの賭けは失敗に終わりそうだ。

世間が何を言おうが、菅さんは自分の信念を貫こうとする人のようである。

外国人の新規入国を全面禁止にする動きを菅さんが自らの判断でストップさせた。
あちらこちらから批判が噴出することを覚悟の上での菅さんの決断のようだから、実に重い。

経済界からの強い要請があったのかも知れないが、普通の政治家であれば、緊急事態宣言の発出と同時に外国人の新規入国の全面停止くらいの措置に踏み切ったはずだが、菅さんはあえて外国人の新規入国の全面停止に例外措置を設けることにした。

菅さんが賭けに出たことは明らかだ。

菅さんがいわゆるポピュリストではないことはそれなりに承知していたが、この場面で自分の信念を通してしまったのは、ある意味でさすがと言った方がいいかも知れない。

しかし、多分この賭けは失敗に終わる。

コロナの蔓延状況はそう簡単には解消しそうにない。
そもそもコントロールが可能かどうかも分からない。

3連休が終わる頃にはコロナ感染者が全国的にもっと増えている可能性があるから、菅さんはズルズルと更なる外国人の新規入国規制強化に追い込まれていく可能性が高い。

緊急事態宣言の解除がいつになるか正直分からない。
まず、1ヶ月程度ではさしたる変化はないはずだ。

菅さんがこの賭に勝つことを祈ってはいるが、だからといって今の菅さんに賭けることは出来ない。