大阪では維新が公明に配慮して候補者の擁立を差し控えるようだが、有権者の立場からしたらそういう政党間の談合はたいがいにして欲しい、ということではないだろうか。
自民党や公明党は政党間の談合にちょっと狎れ過ぎてしまっているのではないかしら、と思っていたが、衆議院の広島3区がどうやら面白いことになっているようだ。
これまで自民党の指定席だと思われていたところに、公明党が先手を取って殴り込みをかけてきたような感じである。
いくら有能な公明党の幹部であろうと、自民党支持層が圧倒的だと言われている衆議院の小選挙区に公認候補を擁立するのは無謀だろうと思うが、公明党の現時点での実力を知るためには絶好の機会だろうと思う。
自民党広島県連の方々が必死になって自分たちの堅塁を守ろうとするのは当然だと思うが、先に名乗りを上げた公明党は、ここまで来ればおめおめと引き下がることは出来ないだろう。
自民党の候補者を相手にしてどこまで公明党の候補者が集票出来るのか、を見てみたい。
岸田さんの力がどの程度あるのか見てみたい。
自民党がどの程度の力を持っているのか見てみたい。
昨日行われた鹿児島市長選挙では、自民党推薦の候補者は無惨に敗れてしまったようだ。
世間が思うほどには、自民党は強くない。
特に投票率が上がれば、組織票よりも中間層、浮動票層の動向が選挙結果を左右するようになる。
政治家は、もっと切磋琢磨をした方がいい。
政党の談合で、政治家の切磋琢磨の場を少なくするよう動きには、私は賛成しない。
そういう意味では、せっかくの公認候補予定者を自分たちの手で引き下げるようなことはしない、と宣言している新潟の共産党の方々も立派である。
共産党が立憲民主党との談合に応じてしまうと、共産党や立憲民主党の現時点での本当の力を知ることが出来なくなる。
公明党も共産党も、それぞれに頑張ったらいい。