何をもって詰んだとみるか、という問題があるように思う。
将棋の盤は平面なので、盤面で逃げ道がなくなれば詰んだということにあるが、永田町の将棋は立体的で、前後左右に逃げ道がない時は、上に登ったり下に潜ったり、というとっておきの逃げ道がありそうだ。
上に登ったり下に潜っても追及を躱すことは出来ないだろうが、とりあえずの詰みは免れることが出来る。
進退に窮した人が良くやるのは入院だが、時には政界引退ないし議員バッジの返上などということもある。
安倍前総理にはもはや最強の守護神の後ろ盾がなさそうだから、この先面白そうなことは何一つないかも知れない。
以前なら官房長官がフィクサー然として後始末を引き受けてくれたかも知れないが、さすがに今は、余計な口出しも手出しもしないだろう。
行くところまで行くしかない、というのが、現在の官邸の基本的対処方針だろう。
多分、公明党の執行部も同じスタンスだろうと思っている。
安倍さんは、相当辛いはずである。