まさに、これが民意だろうと思う。
通常は現職が有利だと言われているが、民意が離れつつある時は何をやっても効果がない。
現職知事は地元の自民党や公明党の支持も得ていたはずなのだが、大した支えにはならなかったようだ。
今回の鹿児島県知事選挙の結果からは学ぶことが沢山ありそうである。
どこで民意が動いたか。
一つは、九州電力の原子力発電所の稼働問題についての知事の変節が大きく影響したのではないか。
現職知事の再選を狙っての県下自治体の長に対する利益誘導的な言動についての地元マスコミの報道が民意を大きく動かした可能性もある。
しかし、一番大事なのは、現職知事が退陣した時の受け皿になるような確かな保守系の候補者が対立候補として登場したことだったろうと思う。
安心して県政を委ねることが出来る確かな候補者を擁立することが出来るかどうか。
現職知事が圧勝した過日の都知事選挙との違いは、多分、ここにある。
現職の知事、前知事そして新人の塩田氏の事実上三つ巴の選挙と言われていたが、結局は新人の塩田氏が勝利を収めた。
組織力を誇る自民党や公明党が付いても、民意が離れつつある時は如何ともし難いということだろう。
これからは、必ずしも組織選挙ではない、ということである。
皆さん、よくよくお考えになることだ。