日本の皇室制度はどうあるべきか、という難しい問題を引き起こしそうな皇族の結婚問題 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

天皇の譲位(生前退位)問題については見事な結論を見出すことが出来たが、これから難渋しそうなのが皇族の結婚問題である。

天皇は基本的人権の埒外にある存在だ、ということは十分承知しているが、それでは皇族は如何か、皇族にはいわゆる婚姻の自由は認められない、皇族には憲法の定める基本的人権の保護は及ばないなどという議論を持ち出すと、さすがにそれは乱暴だろうな、と思わざるを得ない。

ご本人が、どうしてもこの人でないとイヤだ、などと言われたらどうしたらいいんだろうか、などと密かに頭を悩ましているところである。
そういう難しい話にならないように、関係者の皆さんが上手に対処してくれればいいのだが、と願っているのだが、報道を見る限りどうもそうはなりそうもない。

悪くすると、この問題を切っ掛けにして日本の皇室制度が破綻していくのではないかしら。
皇籍離脱の自由を認めてあげたいと思うが、しかしどうも相手が芳しくない。

皇室を離脱される皇族の方々には相応の給付金が支給される習わしになっているようだが、ストップすべし、と声を上げたくなる。

皇族にもプライバシー権は認められるべきだが、しかし公金の支出については一定の制限が掛かっても然るべきだろうと思っている。
皇室離脱の伴う多額の給付金の支出が嫌だからその結婚は認めたくない、などと言うのは如何にも本末転倒な気がするが、やはり嫌なものは嫌である。

1年や2年の冷却期間を置くだけではどうにもならないかも知れない。

困ったな、困ったな、と大方の国民が呟いている様子が本人の耳に届いてそれなりに対処してくれれば助かるのだが、世の中には馬耳東風、世間の悪評などには歯牙もかけない豪の人たちが一定程度いることは間違いない。

さあて、これからどうなるかしら。
困ったことである。