有罪判決が確定するまでは被告人や被疑者は無罪と推定すべきだと人は言うが・・・ | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

無罪推定原則があることは間違いないが、だからと言って、被告人や被疑者をあらゆる場面で普通の人と同じように扱うべきだ、ということにはならない。

逮捕され、勾留決定が出され、起訴までされているという事情を何の予断も持たないで客観的に見られれば、まず無罪判決を獲得するのは難しいだろうな、と推測するくらいのことはどなたでもされるはずだ。

どういう判決が下されるだろうかと推測すること自体は、無罪推定原則に反することではない。
限りなく黒に近いグレーだとか、限りなく白に近いグレーだといった言い方はあり得るだろうが、起訴されている被告人について、被告人は無罪だ、確定的な白だ、などとは、普通の法律実務家は言わないものである。

まあ、法律実務家にも色々あるので、異論を唱えられる方が皆無だとは言えないのだが・・。