希望の塾の、候補者選抜のための筆記試験という実験が成功するか、見ものではある | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

こういう試験に私が受かる自信はない。

希望の塾では都議選対策講座の受講希望者に対して筆記試験を課したそうだが、公務員試験の上級職と司法試験の双方に合格したことがある私でも、もう一度試験をやる、と言われたら、まず逃げ出してしまうだろう。

若い頃ならともかく、今の私にはどんな試験も大変な難関になるはずだから、どんなに唆されても絶対に受けない。
しかし、候補者を選抜する立場からすると、筆記試験、論文試験、口述試験ぐらいはやって見たくなるはずである。

都民ファーストが擁立する自前の候補者には希望の塾の選抜試験に合格して都議選対策講座を受講した人が何人もいるようだから、そういう人が選挙戦で実際にどういう活躍をしてくれるか、見ものと言えば見ものだろう。
まだ候補者は出揃っていないようだが、皆さん、それなりに街頭での演説が出来るようである。

試験を受ける人は、大体は謙虚である。

どんな試験でも100点を取れるような天才的な人は滅多にいないから、試験を受ければ必ずいくつかは罰点が付く。
これがいい。
罰点が付いていることを自覚すれば、人はそれなりに努力するものである。

私が自民党の国会議員をしている時には、政治改革の一つの試みとして、世襲制の廃止と候補者選抜試験の実施を提案する仲間がいた。
今の自民党の中からはまったくそういう声が上がっていないようだが、かつての自民党は結構柔軟だった。
あくまで私の個人的な見立てでしかないが、希望の塾で都議選対策講座の受講希望者に対して筆記試験を課した小池さんは、自民党のそういう柔軟なところを受け継いでおられるのではないだろうか。

さて、難関の候補者選抜試験に合格した人たちが、本番の選挙でどういう結果を出すか。
早く見てみたいものである。