自民党都連と言って、決して自民党とは言っていないのが小池さんの強かで、かつしなやかなところだろうか。
敵は本能寺にあり、と言って自滅の道を辿った武将がいたが、小池さんが当面の敵と見立てているのはあくまで自民党都連が押し立ててくる都議選の自民党公認候補予定者だけであって、自民党そのものではない、ということだけは押さえておいた方がいいだろう。
自民党都連は自民党そのものでしょう？と仰る方もおられるだろうが、小池さんの頭の中ではどうも別物らしい。
実に分かり難い話だが、小池さんにとってはそう難しい話ではなさそうだ。
自民党の中でも自分に敵対してこない人がそこそこにいる、ということを見越して、自分の足を引っ張ろうとする人、自分の首を狙っていることが明らかな人たちだけをターゲットにする、という宣言だ。
自民党と都民ファーストの二重国籍だ、などと言っているくらいだから、小池さんが自民党全体と対峙しているわけではなさそうだ、と思っておかれた方がいいだろう。
もっとも小池さんの方がそうでも、自民党都連や自民党選対本部が小池さんを敵扱いすれば、小池さんがいずれ自民党とも対峙する存在になることは十分あり得る。
まだその兆候はないが、自民党選対本部がシャカリキになって小池さん潰しに奔走するようになれば、小池さんの街頭演説が一変していくことは必至である。
本当に小池さん潰しをやるつもりがないのだったら、自民党の選対本部も官邸もほどほどにしておくことだ。
自民党の国会議員を総動員して小池潰しに走って、結果的に小池潰しが不首尾に終わったら、その反動は結構大きそうである。
今回の都議選は自民党の命運を賭けなければならないほどの選挙ではないと思うのだが、さて、如何だろうか。
私は、勿論、今回も小池さん側の応援団の方に入る。
先ほど、豊島区から都議選に立候補予定の、７人の侍の一人・本橋ひろたかさんの事務所開きに参加してきたばかりである。