10年早い私の先読み。「先読み」ライブラリー第2巻に小池さんが登場している | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

皆さんに是非読んでいただきたいのが、早川忠孝「先読み」ライブラリー第2巻である。
「福田内閣、支持率低迷の裏側で。福田内閣:第169回通常国会~麻生内閣誕生まで」と表題に書いてある。

今日読み返してみて、当時の状況がありありと蘇ってきた。
ふーん、こういうことまで書いていたのか。

当時の政治状況を比較的正確に記録している文書としては、一級資料だろうと思う。
一般の方々が読まれて面白いかどうかは分からないが、私には実に面白い記録である。

多分、小池さんにとってもそうだ。
小池さんに関係がありそうな部分を皆さんにもご紹介しておく。

以下、2008年9月の私のブログ記事から

①パンドラの箱から飛び出した物
2008-09-05 16:00:02
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パンドラの箱を開けて飛び出すのは、様々な災厄で、箱の底に残るのが希望、というのが通り相場であるが、今回はどうも様相が違う。
二度目の総理の任期途中での突然の辞意表明で、とうとうパンドラの箱に手をかけたか、と思ったが、これまでグズグズと模様眺めを繰り返していた人たちが一斉に動き始めた。
既に麻生幹事長が総裁選挙に名乗りを上げていたが、昨日は経済産業大臣の与謝野馨氏が正式に出馬の意志を表明し、改革加速議連の棚橋泰文氏も出馬の意向を表明した。
今日は、元国土交通大臣で元政調会長の石原伸晃氏と参議院議員の山本一太氏も出馬の記者会見をしたようだ。

段々役者が揃ってきている。
女性の国会議員の中からは、元環境大臣の小池百合子氏の名前が上がっている。

これで、前防衛大臣の石破茂氏や元文部大臣の小坂憲次氏、さらには前政調会長で現在国土交通大臣の谷垣禎一氏が名乗りを上げれば、現時点で考えられるベストメンバーが揃うことになる。
(もっとも、これらの人以外にも自民党の総裁に担ぎ上げるに相応しい人も何人かいる。ベストというのは、あくまで社交辞令と考えて頂きたい。)

派閥の合従連衡で総裁を選ぶ、というかつての自民党の歴史は、今回で決定的に終わりを告げることになる。
出たい人は自ら名乗りを上げ、それぞれが国民に向けて直接訴えかける。
そういう時代に突入した。

派閥の代表として総裁選に立候補しようとしても、派閥を超えた広範な支持が得られそうになければ、派閥自体からも推薦されない。
国民の支持を受けられない人は、その時点で政治生命が終わる。
しかし、たとえ総裁選挙で敗れても、一定の国民の支持が得られれば、政治の世界での敗者にはならない。

そういう風に、時代が変わった。
逆境の中に取り残されていたパンドラの箱の中には、希望という名の宝物がぎっしりと詰まっていた・・・・・。

そういうことになると、ありがたい。」

②ようやく総裁選挙が始まった
2008-09-10 14:14:43
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先日「金環色」という古い映画を観た。

いかにも自民党と思われる政党の総裁選挙が描かれ、札束が飛び交っている様が抉り出されていた。
事実を知らない私などにとっては、本当にそうかしら、と思うような話ばかりだ。
しかし、すべてが絵空事だとは思えない。
かつての金権体質にまみれた自民党ではそんなことも罷り通っていたのだろうな、などと納得してしまう自分がいる。

しかし、今は、金で総裁選挙の票を買う、などということは、不可能だ。
そんな動きを示しただけで、即座にアウトになる。
そのことだけは、断言して差し支えない。

私が国会議員になってからこの5年間で、小泉総裁の再選の総裁選挙、安倍総理誕生の総裁選挙、福田総理誕生の総裁選挙、の3回の総裁選挙を経験しているが、いずれの選挙でも金の噂は出ていない。
自民党が変わった、という証拠である。

今回の総裁選挙の名乗りを上げた5人の候補者は、それぞれに優れた政治家である。
こういう候補者が総裁選挙に出馬できるようになったことが、いい。
それぞれの候補者が政策を高く掲げ、同志を募って、堂々と総裁選挙に打って出ることが出来たこと自体が、私は素晴らしいと思っている。

そして、麻生、与謝野、石原、石破の4人の男性の候補者に伍して、女性の小池百合子さんが総裁選挙に出馬できたことがいい。
自民党の歴史始まって以来の快挙である。

「自民党が、自民党を超える日」
それが、9月22日の総裁選挙の投票日である。

小池百合子の推薦人の一人に早くから名乗りを上げた私の仕事は、これで一段落である。
立候補出来て、本当に良かった。

③ぱらぱらと書類をめくる暇もない
2008-09-11 05:15:07
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公務と政務との狭間でアップアップしている感じである。
法務大臣政務官として法務省での執務時間を十分確保しなければ、と思うが、総裁選挙が始まってしまうと、思うような時間が取れなくなってしまう。

小池選対の出陣式、町村派の総会、議員会館での執務、新聞記者の取材に対する応答などを終えて法務省に出庁するが、短時間で大事な報告を集中的に受け、決裁書類に目を通し、気づいたことを指摘しておく。

法務省に私が在庁しているのを見計らって、民事局や刑事局の担当者が競い合って面会の時間を確保しようとしているようだ。
公務優先、公務優先とお題目のように唱えているが、この緊急事態では政務にも時間を割かなければならない。

机の上には新聞や週刊誌の切り抜き、ジュリストなどが相変わらず積んだままだが、パラパラとページをめくる時間もない。
これが現実だ。

政務官でさえこんなに忙しいのだから、法務大臣や総理大臣はどんなに忙しいことだろう。
ほんの5分の面会時間さえ自分の思うようにはならない、というのが、総理大臣の日常だと思う。
その候補者となる自民党の総裁選挙が早、佳境を迎える。

今朝の小池陣営の議員会館巡りは、私の事務所から始まる。

④奇跡を起こすことに決めた
2008-09-12 20:50:00
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総裁選挙が始まると、世の中の風景が一変する。
今度の総理大臣は、自民党の中だけで選ぶのではなく、国民が直接選ぶのが筋。
自民党の総裁選挙は、自民党から首相指名選挙に立つ総理大臣候補者だと考えたらいい。
臨時国会を召集したら、福田総理自ら衆議院を解散して、直ちに総選挙を行うべきだ。

かつて、そうブログに書いた。

しかし、これだけ皆が総裁選挙を真剣に戦っている姿を見ると、国会議員の都合で簡単に解散、などとは絶対に言ってはいけない、そう思えてきた。
だから、奇跡を起こすことに決めた。

堂々と総裁選挙を戦い、本格政権を作って日本の危機を突破する。
与野党のねじれなどどうでもいいこと。
そんな内向きの話は、もう聞きたくない。
新しい日本を作る。
逞しい日本を作る。
美しい日本を作る。

そのために、すべてを擲って挑戦し、奇跡を起こすことが出来る人を見出した。
この人が自民党の総裁選挙に立候補できたのが、奇跡の序曲であった。
今、この人しか閉塞状況にある日本に奇跡を起こせる人はいない。

小池百合子氏だ。

「俺は小池を支持し、小池に一票入れる。
小池総裁が実現すれば小沢民主党といい勝負が出来る。」
小泉元総理が、私たちにそういうメッセージを発信した。

自民党が、自民党を超える。
そのことを可能にするのが、小池百合子である。
(麻生さんの登場を待ち望んでいる皆さん、悪しからず。
麻生さんでは奇跡は起こせない。
私は、そう思っている。)

⑤今回の自民党総裁選にあたって慎むべきこと
2008-09-13 09:50:00
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石破茂氏の話を聞いていると、心が揺さぶられる。
この人は、いつも炎の言葉を吐いている。
情念の人、石波茂。
この人の凄さが、まだ国民には伝わらないようだ。
5人の候補者の中でもっとも世論の支持率が低いのが、不思議だ。
あの、青年将校のような熱い想い、人を刺すような真剣な眼差しが、かえって今の若い人や女性には受け入れられないのだろうか。
少々おっかないが、私は石破氏が好きだ。
麻生太郎幹事長もいい。
あの人懐っこいところはちょっと真似ができない。
あれだけの名門で、しかも大財閥のバックアップがあるのに、あの泥臭さはなんだろう。
どの世界でもトップとビリの人は比較的恬淡としているが、2番手、3番手につけている人の間での足の引っ張り合いは凄まじい、という。

麻生氏はいつも悠々としており、ゆとりを感じさせる。
今回の自民党総裁選挙は4度目の挑戦になるが、麻生幹事長が圧倒的に有利な状況の中で総裁選挙が展開されていることは間違いない。
石原伸晃氏は、若手の代表としての魅力を存分に振りまいている。
今回は顔見世、ということは誰もが知っていることだが、この総裁選挙を通じてさらに飛躍されていくだろう。
この人にも伸びて頂かなければならない。
与謝野馨氏の立候補は、私にはよく分からない。
自民党きっての政策通であり、軍師ではあるが、今回の総裁選挙を戦わなければならない必然性が理解できない。
誰かに、「かつがれてしまった」のではないだろうか。
物凄いハードスケジュールの中で繰り広げられる今回の総裁選挙で体力、気力、財力を消耗し、本当に与謝野氏の登場が求められている大事な本舞台で踊ることが出来なくなることを私は恐れている。
与謝野さんは、日本にとって大事な政治家である。

私は、勝馬に乗ろう、という議員心理が横溢している中で、個人的な信条に基づいて小池百合子さんの応援団に名乗りを上げた。

麻生さんの圧倒的な勝利が確実な状況の中で、小池さんの陣営に駆けつけた人は、総裁選挙の先にあるものをしっかり見据えている。
今のままでは、自民党には明日が無い。
今のままでは、明日の日本に対して私たちは責任を果たすことが出来ない。
そういう危機感が強い人たちが小池陣営に集まっている。

小池さんは、世界のリーダーに対等に伍していける人。
世界の中で日本の存在感を存分に発揮し、世界をリードする可能性をもっとも秘めた人。
逆風の中だからこそ、小池さんの力が求められている。
私は、そう思っている。
昨日は、武部勤元幹事長、中川秀直元幹事長、山本一太参議院議員が新しく小池選対に加わった。

小池さんであれば、閉塞感が漂っている日本の社会を一気に変えることが出来る。
チェインジを実現するために、チャレンジを続けているのが小池百合子。
私は、そう確信している。

誰にもマイナスにならないのが、今回の総裁選挙である。
ところが、町村派の中で麻生氏に対する支持を強引に取り付けようとする動きが表面化してきた。
私は、町村派の中でこんなことはすべきではないと思っている。

福田総理は、「徹底的な」総裁選挙を訴えた。
徹底的に開かれた選挙。
徹底的に政策を訴える選挙。
それが、福田総理の最後の心からの願いである。
町村派、清和政策研究会のメンバーは、これまでの派閥の論理を超え、あらゆるしがらみを振り捨てて、虚心坦懐、澄んだ目、澄んだ耳、澄んだ心で、5人の総裁候補の訴えに真摯に耳を傾けた上で一票を行使すればいいのだ。

あの森元総理も、「俺は麻生を支持する。俺の一票は麻生に入れる。」としか言っていない。

今、求められているのは、5人の候補者が堂々と自分の政策や心情を国民に訴え、国民の見ている前で切磋琢磨することである。
今回の大事な総裁選挙を、出来レースとか、消化試合、などと貶めるようなことは、絶対に慎むべきである。

⑥私が小池さんを支持する理由
2008-09-14 06:50:35
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今回の自民党総裁選挙は、実に過酷だ。
昨日は東京を朝早く出発し、大阪、高知の2カ所での街頭演説会。
今日は、名古屋と新潟の2カ所で街頭演説会が開催される。
飛行機を乗り継いでいかなければ、とても大阪、高知、名古屋、新潟と転戦することはできない。
こんな調子で、北海道から鹿児島まで、13日から21日までの9日間で合計17カ所で街頭演説会が開催される。
その移動距離は1万1100キロにもなるという。
こんな過酷なスケジュールは初めてである。
たかが自民党の総裁を選ぶだけの身内の選挙に、なんでこんなに膨大なエネルギーをかけるのか、と冷笑する人もいよう。
これまでの慣例通りであれば、衆議院で第一党の自民党の総裁が日本の総理大臣になるからである。

日本の総理大臣を直接、国民の手で選びたい。
そういう国民の率直な思いに答えるためである。

小泉総理が登場した平成14年の総裁選が転機であった。
自民党の国会議員、自民党の党員の投票だけで総裁を選ぶことは止めよう。
一般の国民には自民党の総裁選挙への投票権はないが、できるだけ一般の国民の思いが反映できるような総裁選にしよう。

だから、投票権のない人たちに向かって自民党の総裁候補が直接自分の思いを訴えるようになった。
だから、街頭に立って自民党の総裁候補が聴衆の反応を探るようになった。

街頭宣伝車の上に立って聴衆を見渡せば、実に手に取るように聴衆の反応が見えてくる。
今日は、人の集まり方が悪い。
今日は、こんなところで大きな拍手が湧いた。
ライバルの演説のこんなところで聴衆が頷いた。
そんなことが分かってくる。

東京や大阪などの大都市で、自己満足に浸ってなどはいられなくなる。
全国各地で街頭演説会を開催すれば、自然と人は謙虚になってくる。

この人達の全ての支持を得なければ日本の総理大臣にはなれない。
日本国の総理大臣になるということは、この人達全てののために働かなければならない、ということなのだ。

そういう思いが募るはずだ。

今日新潟で開催される街頭演説会に、私は小池百合子候補の随行員として参加する。
有権者の半分が女性である。
その女性やこれからの日本を担わなければならない若い人たちの思いを受け止める総裁候補を擁立したい、そういう思いから私は小池候補の担ぎ出しに一役を買った。

私のブログを熱心に読んで頂いている読者から、早川さんは福田さんを支持していたのではないか、小泉さんの改革路線の変更を求めていたのではないか、とのご指摘があった。
とりあえず、なぜ今小池さんを支持するか、私の考えをお示ししておこう。

既に小泉構造改革路線は、大きく変容している。
単純な構造改革路線の踏襲は、もはや不可能である。
方向性は基本的に維持しながら、より丁寧に、改革によって生じた歪みを是正する。
改革の痛みを癒すことが、今求められている。
そう、思っている。

おそらくその認識は、今回の総裁候補に共通だと思う。
表現ぶり、強調の仕方が違うだけである。
よくよく検討すると、政権政党として取れる政策の選択肢は多くない。
麻生さんも、与謝野さんも、石原さんも、石破さんも、皆国民本位、国民の目線で今の政治を捉えている。
だから、結果が麻生さんの勝利に終わってもいい。

大事なことは、常に国民の存在を意識し、聴衆の存在を念頭に、責任をもって自分の所信を訴え、国民の支持を得ようと努力すること。
独り善がりになったり、一部の利益の代弁者に成り下がらないようにすること。
そして、次の時代のリーダーにこの日本を確実にバトンタッチしていくため、今の内からその候補者に名乗りを上げて貰い、国民の目の前で切磋琢磨する様子を見せて貰うこと。

そのために小池さんに総裁選挙への出馬を求めてきた。

自民党の政策は、一人では決まらない。
あらゆる意見が自由に開陳され、その優劣が競いあわれる中で、徐々に収斂していく。
開かれた国民政党・自民党の政策は、個人的な信条やその場の思いつきなどでは決まらない。
あの小泉さんの郵政事業完全民営化でも、党内での激しいバトルを経てようやく党の政策となったもの。

だから、個々の政策の細部についての候補者間の異同は、今は大きな問題ではない。
私が念頭に置いているのは、あくまで現在の衆議院と参議院のねじれ状態によって、必要な制度改革がまったく進まず、日本が迷走を続け始めているのをどうやって克服していくか、という一点にある。
政界の再編を視野に入れた、新党の設立。
そのための骨太の政策の提示と、これに呼応する同志の糾合。
これこそが私の求めていることである。

残念ながら、これに呼応する声が未だに民主党の若手の間から上がってこない。
皆、腑抜けにされてしまったか。
これでは、日本の国民は救われない。

⑦補正予算は成立させるべき
2008-09-18 06:14:58
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今朝の産経新聞は、複数の与党筋の話として、臨時国会の召集くち9月24日、同日首相指名選挙を行い、同日中に組閣。29日に衆参本会議で所信表明演説を行い、10月1~3日に代表質問となる、と報じている。

産経新聞が報じるとおりであるとすれば、衆議院の解散は10月3日となり、10月14日公示、26日投票となる。
しかし、これでは何のために首相指名選挙を行うのか、何故所信表明演説を行うのか、まったく理解できない。
そんなことをするくらいだったら、既存の政党の枠を超えて、現在の困難な局面を打開する力を持った政治家を首相に選べばよいと言うことになる。
臨時国会で補正予算も成立させないまま解散することを予め表明しているのだったら、所信表明演説などやる必要がない。
解散が前提なら、後継の首相を選出する前に解散すればよい。
それが、政権のたらい回しという批判を避ける唯一の方法である。

あらゆる批判を受け止めながら、それでも救国の思いで政権を担当する、ということであれば、緊急経済対策を実施するための補正予算の成立に全力を傾けるべき。
最初から手を上げていたのでは、絶対に国民の信頼を取り戻すことなど出来ない。

古い政治家の頭にはどうも自分の選挙のことしかないようだ。
俺は後援会組織がしっかりしているから、自分の選挙は大丈夫。
そう思っているようだ。
小泉チルドレンや、風で当選したような若い政治家のことなどは、ほとんど関心の外。
次の選挙で勝ち残った者の間でおもむろに政界再編ゲームをやればいい、そんな感じだ。

小泉さんや武部さんは、さすがに若い政治家の将来を案じている。
自分を信じてついてきてくれた若い政治家を一人でも多く、正しく、育てていかなければならない。
そう思っているようだ。

だから、私は小池さんを支持し、武部さん、小泉さん、中川秀直さんと行動を共にしている。
若い人や女性が存分に政治の世界で力を発揮できるようにしたい。
それが目下の私の願いである。

⑧チェインジアン登場
2008-09-26 06:01:52
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小泉総理の引退表明は、新たな政治の流れを作る第2幕の幕開けである。
確かに昔と比べて精気が失せているな、と思う瞬間が何度かあったので、私自身としては小泉さんの引退のニュースを聞いても特にあたふたなどしていない。
ひょっとすると、これが世代交代への引き金になるかも知れない。
総選挙までにこれから何人も引退表明する人が出てくるんだろうな、という予感さえする。
ほんの短期間であるが文部科学大臣を務めた鈴木恒夫さん、衆議院議長の河野洋平さん、総裁選挙管理委員長を務めた臼井日出男元法務大臣、小杉隆元文部大臣、玉沢徳一郎元防衛庁長官など要職にあった方々が相次いで引退を表明されている。

明らかに衰えが歩く姿に現れている元閣僚や総理経験者もおられる。
まだ自分にやるべき仕事が残っている方々は別にして、単に数あわせのためだけの立候補ならお止めになった方がいい。
私は、そう確信している。

いずれは若い人に譲らなければならない。
まだ自分に力のある内に若い人が世の中に出ていく手助けをしたい。
小泉さんは、そう考えていたのだろう。

残念ではあるが、見事だ。
もう自分の時代ではない、君たちが自分の力で道を拓いていかなければならない、自分はそうやってきた、なんで皆、こんな簡単なことが分からないんだろうな。
小泉さんは、そう思ってきたはずだ。

先日の青山での小池さん激励ランチで小泉さんの隣に座ったが、私は、小泉さんがそんな風に呟いているように感じた。

「小池総理が誕生したら、凄いよ。
一気に国民の雰囲気が変わるよ。
小池総理、小池総理、小池総理。
なんでみんな分からないんだろうな。
今選挙やったら惨敗だよ。
みんないなくなっちゃうよ。」
そう、小泉さんは言っていた。

小泉総理は感性の人。
直感力に優れている。
その直感の赴くままに行動してきた。

改革を後退させたら、日本はおしまいだよ。
君たちが、立ち上がらなければならないんだよ。
私には、そう聞こえた。

経済が停滞したときには、ケインジアンが求められる。
政治が停滞している現在、求められているのは、チェインジアン。
小池さんは、日本のもったいない力の活用を訴えて、チェインジングと言った。
渡辺喜美さんは、チェインジン・グー、ではダメ。やっぱり、チェインジだと主張した。

私も、日本のチェインジを求めている。
棚橋さんも、石崎さんも、水野さんも、チェインジを求める一点では皆、同志である。
あの山本一太氏、河野太郎氏も細かい政策の違いはあるが、チェインジを求めている。
いわゆる小泉チルドレンもチェインジを求めているのではないか。

だから、この際チェインジアンの会合を開催することにした。
新しい政治の流れを作るために動くのは、今、である。
乞う、ご期待。」