まあ、おおさかの人が乗り出さない方が小池陣営にとってはよかった、ということかしら | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

おおさか維新の会が全国的に支持を拡げるには丁度いい機会になるな、と思っていたが、おおさか維新の会の人たちの動きがまったく見えなかった。

橋下徹氏は例のごとくご自分のツイッターで特定の候補の発言をばっさばっさとなで斬りにしているが、それはツイッター上で留まっており、表に出て誰かの応援をするまでのことはしないようだ。
ああ、やっぱり政治の世界からは一歩身を退くことにしたんだな、と少々残念な気がするが、これはご本人の選択なので如何ともし難い。

それでは現在のおおさか維新の会の幹部の方々はどうなんだろうか、と思って見ていたのだが、どうやら大阪の地元の市長選挙で忙しくて東京都知事選挙には関わらないことにしていたようだ。
東京でおおさか維新の会の本当の拠点を作るとすれば、今回の東京都知事選挙が最高の舞台になっただろうにと思わざるを得ないが、結果的にはこれが功を奏しているようである。

今回の選挙では、政党の色が付かない、組織の縛りがない、あくまでも一般の東京都民の目線で都政を考え、都民のための政治を実行する、ということが最大のテーマになるはずだったから、特定の政党や組織が表に出てしまうと、その候補者は、その特定の政党や組織の利害や思惑に左右されることになるかも知れない、弱い都知事、ということになってしまう。
本当はそうではないかも知れないが、とにかく特定の政党や組織の言いなりにならざるを得ない候補者、というイメージが付き纏ってしまうことになる。

おおさか維新の会としては、あらゆる機会を利用して自分たちの活動を広めたいところだったろうが、よくぞ我慢した、というところだろうか。
おおさか維新の会に期待する人もいるだろうが、東京ではそれほどでもない、ということが過日の参議院選挙で明らかになったばかりだったから、結果的におおさか維新の会の方々が動かなくて正解だった、ということになりそうである。

昨日、名古屋市長の河村たかし氏が小池さんの応援演説に駆け付けてきている。
丁度いいタイミングだったと言っていいだろう。
河村氏が来たからと言って小池さんが食われるようなことはない。

今の調子でこのままいけば、小池都知事の誕生は確実である。
多分、小池さんは小池さんで自ら何らかの旗を掲げるはずである。

その時が楽しみである。

時には、政党は何も関わらない方がいい時もある、という好個の事例になりそうである。