間もなく雪崩が起きる | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

どなたが差配しているのだろうかと思うほどに小池陣営の打つ手、打つ手がピタリと決まっている。

様々な情報収集をされており、世間の評判や街頭での聴衆の反応を見ながら次の一手を考えておられるのだと思うが、これほど見事な選挙戦術は見たことがない。
東京都知事選挙でしか通用しないのかな、と思わないでもないが、組織に頼らなくてこれだけの盛り上がりを見せるのだから、小池陣営には最高の選挙参謀がおられるのだろう。

こういう選挙を一度はやりたいものだと思ってきたが、そうそう真似が出来るようなことではない。

時を得た、というか、まさに時代が小池さんを呼んだ、ということかも知れない。

私自身過去20年余りの間に6回の国政選挙を経験し、さらに、自分自身の選挙とは別に地元の市議会議員選挙や市長選挙、県議会議員選挙、県知事選挙、参議院選挙などそれこそ各界、各級の選挙をそれぞれの選挙の現場に入って詳しく見てきている。

選挙運動の実際をご存じない方と比べれば、それぞれの陣営の選挙態勢の巧拙や選挙運動の進め方について若干の意見を述べても差し支えない程度には知識、経験がある方だと思っているが、小池陣営の選挙参謀はどうやら私より遥か先を行っているようである。

次はこういう手がいいだろうな、と思って私が何か書き込むと、小池陣営は私が考えていたことと同じようなことを既に実行に移していた、などということがいくつかあった。

街頭演説ではそろそろ丁寧に政策を語る時ではないだろうか、それぞれの地域にふさわしいテーマを選んで政策をしっかり語られるといい、などと書き込んでいたら、今日の音喜多さんのレポートで小池さんが既に街頭演説で、それぞれの地域にふさわしいテーマを選んで、しっかりご自分の政策を語っておられるということを知った。

物事の勘所を抑えるのが早くてかつ的確だ、というのが出来る政治家の要諦なのだが、小池さんが如何に柔軟で、かつキレがいい政治家であるかということがこの一事で分かる。

普段は足を運ばないところに足を運んで、現地で色々学ばれた方がいいと思っていたら、今日は奥多摩まで足を運ばれるようだ。

あいにくの雨模様だが、奥多摩でもそれなりに人が集まるようであれば、小池さんの選挙はもう盤石だと言っていいだろう。

ああ、雪崩が起きるな。
私にはそう思えてならない。

集まる人が必ずしも皆、小池さんに投票するわけではないが、小池さんの姿を見、小池さんの声を直接聞いた人は、必ず投票所に足を運ぶはずである。
小池さんが東京の各地を回れば、そこで小さな渦が出来る。

小池さんの存在自体が、一般の方々に対する選挙啓発ないし政治に対する国民の関心や興味を呼び起こす起爆剤になっているかも知れないということである。
このまま行けば、選挙運動の最終日、選挙の打ち上げの時にはとてつもない方々が集まる可能性がある。

多分5000人以上が集まりそうだ。
もし1万人近くの人が集まったら、小池さんはとてつもない力を獲得する。
これから一日一日が楽しみである。

鳥越さんは、週刊文春の報道の後追い報道をするマスコミとの応接で忙殺され、なかなか街頭に立てなくなるのではないかと思っている。
だからと言って、鳥越さんの応援団の方々が増田陣営に押し掛けることもないだろうから、一般の方々が街頭演説を聞くに来るのはもっぱら小池さんの方になるだろうと思っている。

真面目に増田さんの選挙運動をやっておられる真面目な方々には気の毒だなあ、と思っている。
しかし、もうこの流れは変えられない。
組織の縛りがなければ、是非小池さんの選挙運動を手伝ってあげてください、とお願いするところだが、立場上そうはいかないことは十分承知している。

負ける選挙でも、しっかりやることである。

案外見ないようで人は見ているものである。
悔いが残らないように、やれることは全部やる。
やり残したことがないように、正々堂々最後まで頑張られることだ。

それが、選挙である。
選挙が終われば、ノーサイドである。