増田さんは決して悪くないが、ブームを起こすほどのパッションの持ち主ではない | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

今はそうではないのかも知れないが、自分から手を挙げなかったところにどうもパッションの不足がある、と指摘されても仕方がないだろう。

みんなが増田さんしかいないと認めていた時ならよかったが、今回は増田さんよりも先に手を挙げた小池さんがいたのだから、どうしても小池さんに後れてしまうのは止むを得ない。
増田さんが本当に都知事選挙に名乗りを上げたかったのだったら、最初から手を挙げるべきだった。
そうすれば自民党も公明党もこんなに苦しい思いをしないで済んだ。

負ける選挙を戦わざるを得ないのは、誰にしても苦しいものだ。
大義があるのだったらいいが、増田さんに負ける選挙を戦わなければならないほどの大義があったとはとても思えない。
まあ、小池さん潰しの一翼を担わされた、というだけのようだから、とんだ貧乏くじを引かされたようなものだ。

そもそも自民党都議団が本命と考えていたのは総務省の前事務次官の桜井氏であって、増田さんの名前は出てきても後の方だったと思う。
最初から本命視されていたのならいいが、自民党の都合で仕方なく担ぎ出されたというのなら気の毒なものである。

いい人、特に人のいい人は損をするようになっている。
残された11日間で形勢を逆転させるほどのマジックパワーを持っている人がどこかにいるのならいいが、私の見るところ、どこにもそんな人はいない。

選挙の責任を取ってくれそうな人がいないところでの選挙は、苦しいものである。

普通だったら、こんな損な役割は引き受けないものだ。

いやはや。