まあ、駿馬も老いては駑馬に劣る、ということだろう | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

きっと、切れてしまったのだろうと思う。

覚悟の上の退任表明だったのか、腹立ちまぎれの辞任表明だったのか分からないが、さすがの鈴木さんも大人にはなり切れなかったようだ。
自分の出した人事案が否決されてしまったのだから、仕事人間、やり手の鈴木さんもさぞ向かっ腹が立ったのだろう。

しかし、後味が悪い。

鈴木さんの晩節を汚すような出来事だったが、創業者や身内のはずの取締役の離反を招いてしまったのはご本人の不徳の致すところ、と言わざるを得ない。

飛ぶ鳥跡を濁さず、という故事をお忘れになったようなのが少々残念である。
歳のせいだ、などとは言いたくないが、まあ、やはりそういうことも関係しているようだ。

どんなに立派な人でも、いつまでも現役でいる、ということは難しい。
どうやって人を育てるか。
どうやって後進に道を譲るか。

その一番大事なことで失敗をしてしまったようなのが、惜しまれる。
まあ、イトーヨーカドーやセブンイレブンがどうなろうと一消費者でしかない私にはどうでもいいことだが、カリスマ経営者がこんなことで躓く姿は見たくなかった。

いくらお元気でも、80の声を聞いたら後進に道を譲って、後は一切口を挟まないぐらいの器量を示して欲しかった。

まあ、あんたは大丈夫か、と言われたら多少は口をもごもごさせてしまうかも知れないが、私は昔から、他人に任せたらそっくり任せてしまうようなところがあるから多分大丈夫だろうと思っているが。