99.99パーセントアウトでしょう、などと騒ぎ立てるアナウンサーがいるが、こんな風にリングサイドで騒ぐのはマスコミの注目を集めるためのパフォーマンスであって、それがどうした、と一蹴すればいいだけの話。
別に野党の政調会長としての資質を云々するような類の話ではない。
領収書があるからそのとおり会計事務の担当者が政治資金収支報告書に記載しただけの話であって、政党支部の代表者が一々こういう領収書に目を通すと思っているのがそもそもの勘違いである。
元検事だからといって、会計事務担当者のやることにいつも目を光らせているとか、疑いの眼で見ている、などということはない。
この領収書は本物か、などと政党の支部長が自ら一々確認することなどはしないのが普通で、領収書のチェックなどをするのは会計専門の事務担当者か政治資金収支報告書監査担当の専門家のはずだ。
責任追及するのならそういう人を相手にすべきで、単なる政党支部の代表者にこういう細かいことまで責任を負わせるのは少々筋違いである。
自分でしたことなら簡単に説明できるだろうが、大体はこういうことは人任せの場合が多いから、聞かれたからと言ってすぐ答えが出せるようなものではない。
週刊誌に書かれたからと言って、慌てて中途半端な答えを出すより、しっかり調べて真実を明らかにするのがいい。
まあ、逃げ隠れするような話ではないから、堂々と応対していればいい。
何もわからないから、勝手な憶測で話を膨らませ、あれこれストーリーを語るのだろうが、蓋を開けてみればなんだこんなことだったのか、ということはよくある話。
長谷川さんは99、99パーセントアウトでしょう、などと煽っているが、私の見るところ99、99パーセント大したことはなさそうだ。
責められるのはあくまで会計事務の担当者であって、法定上限額を超えるほどの個人寄付をしなければならないご本人がこんなものを自分の懐に入れるようなことはしないものだ。
きっと何かの間違いである。
もし私用の経費を政党支部等の経費で賄っていた、というのなら、経費の一部を個人に付け替えればいいだけの話で、その分個人の寄付も減額すればいいだけの話である。
どこやらのお騒がせ号泣県議の乱脈な政務調査費流用とは、そもそも話の筋が違う。
一度ヒーローやヒロインに祭り上げられた人を叩くのはそれなりに面白いのだろうが、叩くだけの相当の理由がないのに闇雲に叩くものではない。
99、99パーセント、山尾さんはそんなに悪くない。