なんだ、田母神さんの周辺にはこんな人ばかり集まっていたのか、と呆れるような事態に発展してしまった。
読売のスクープなのだろうが、ここまで杜撰な選挙態勢だったのか、と正直ガッカリしている。
何の備えもしていなかった、ということだ。
選挙のプロは一人もいないし、勿論選挙の神様もいない。
陣営に集まってきたのは、ちょっと選挙を聞きかじったことがありそうな中途半端な選挙屋さんか、如何にも筋の悪そうな人たちばかりだった、ということになりそうだ。
いくら何でもそんな体制で選挙などやるものではない、と申し上げたいが、さぞおだて上手な人たちがいたのだろう。
実に気の毒である。
真面目にボランティアをするつもりで田母神さんの周辺に集まった人たちが気の毒でならない。
ひょっとしたら真面目な人たち、純真な気持ちで田母神さんを担いだ人たちは選挙の中枢から早々に外されてしまっていたのかも知れない。
素人の手作り選挙の一番悪いところがたっぷり現れた、実に愚かな選挙態勢だった、ということがよく分かる。
私はいい人です、と田母神さんが言っていたのがよく分かる。
確かにいい人だ。
人を疑うことを知らない、根っからの善人である。
こんなにいい人を選挙に担ぎ出すものではない。
どこにも強かさがない。
もう手遅れかも知れないが、なんとか田母神さんをこの窮地から救い出してあげたいと思う。
まあ、どんなことにも遅過ぎる、ということはない。
何もしないのが、大体はいけない。
すべてを心得たうえで、今は何もしない、という選択はあるのだが、何も分からない状態でずっとそのまま立ち止まっているのが大抵はよくない。
どんな場合も、マイナスを最小に留める、という方策はある。
ただ、普通の人はその方策を知らないだけである。