野党が合わされば野合で、与党と合わされば連立?まあ、中身の問題だろう | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

野合批判はしない方がいいだろう。

何はともあれ、立場の違いを乗り越えて一つの大きな塊を作る、というのはいいことである。
俺が俺が、と言い出せば、纏まるものも纏まらなくなるから、一つの大きな塊を作るために色々な立場の方がとりあえず自分の我を捨てて集まることにしたのには、それなりの知恵と懐の広さを感じる。

小さくなることは簡単だが、大きくなることは実に難しい。
その難しいことを仕上げようとしているのだから、そういう作業に関わっている人たちは大人だな、という印象がある。
そういう大人たちに向かって、野合だ、野合だなどと言い募っても何のプラスもないはずだ。

それでも野合批判をしたくなるのが人情だが、これは、野党の人たちが集まるから野合だ、ぐらいに軽く受け止めておくのがいいだろう。
そのこと自体には特にデメリットもなく、あえてマイナスに評価しなければならない要素もまずない。

野合の反対は、さしずめ連立だろうか。
理念なき連立を野合だなどと評する向きがあるが、まあ、連立にしろ野党の合流にしろそれ自体を何か後ろ向きのこと、何らかの価値基準に背馳するものなどと評価しない方がいいだろうというのが私の考えである。

まあ、出来っこないと思っていたことを曲がりなりにも実現しそうだ、ということでは、今回の民主党と維新の党の合流合意はプラスに作用する。
サプライズ、というほどではないが、失望感のこれ以上の増幅に歯止めをかけ、これを多少の期待感に変えるくらいの効果はある。

言ったことには責任を持つようでなければ、いずれは国民の信用を失うことは必至だ。
期待感がほぼゼロになっていた民主党が一歩だけ前に足を踏み出したのだから、民主党には間違いなくプラスになる。

翻って自民党はどうか。
どうも約束したことを守っていない、実現していない、という印象が強くなり始めている。

まあ、国民の支持が逆転するようなことはないだろうが、緩むことは出来ないはずだ。