人材発掘能力、人材養成能力、政策実現能力、政権担当能力を磨くのが先決だろう | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

目下のところ自民党がすべての点で先行しているのだが、民主党にもおおさか維新の会にもそれなりに頑張ってもらわないと、どうしても全体としてバランスを欠くことになってしまう。

おおさか維新の会は、橋下氏が政治の世界から一歩身を引くことを宣言した時点で伸びが止まってしまった。
橋下氏あってのおおさか維新だから、橋下氏が前へ出ない限りは現状維持が精いっぱいということになりかねない。
まあ、橋下氏は100人力というか1000人力の持ち主で橋下氏一人が表に出れば十分、というところがあったが、橋下氏が一切表に出ないことに決めてしまうと、おおさか維新の会の人の顔を普通の人と見分けることは難しくなる。
松井氏でも吉村氏でも難しい。

顔を見ても誰だか分からず、声を聞いても誰の声か分からない、ということになったら、まずほとんどの人は振り向かない。
知名度がない、というのは気の毒なくらいである。

私もどうやって自分の顔を知ってもらうか色々工夫したものだが、何年経っても大した成果はなかった。
自民党という特別のブランドがあってもそうだったのだから、多分おおさか維新の会のブランドだけではなかなか浸透しないだろう。
既に相当程度の実績がある人ならいいが、まったくの新人の方は相当苦労するだろうと思う。

しかし、それでも頑張っていただきたいとは思っている。
正しく挑戦していれば、いつかは知ってもらえるようになる。
半年や1年では無理だろうが、5年、10年くらいの先を目指して頑張っているとそれなりに評価してくれる人が現れるものだ。

ちなみに、私は8年かかっている。
8年かかっても大して知名度が上がったわけではないが、努力すればしただけのことはある。
もっとも、それでも逆風が吹けばあっという間に散ってしまうが。

方向性はいいのだから、若い方々には大いに頑張ってもらいたいと思っている。
怪我をしないように、とにかくガンバレ、というところだ。
無我夢中で頑張っている内に、運のいい人はチャンスをものにするものだ。

一方、私は、民主党の人にもそれなりに頑張ってもらいたいと思っている。
志が高く、素質も能力も十分兼ね備えているいい人たちが民主党の中にもいることを知っているからだ。

そういう人たちが頑張ってくれないと、どうしても政治が劣化したり、独り善がりになってしまったりする。
自民党の一強政治がいいとは、私は決して思っていない。

しかし、今の民主党にはどうも魅力がなく、人材発掘能力が著しく低下しているようだ。

若い有能な人たちを引き寄せて、どんどん政治の世界にチャレンジしてもらえるようにしてもらいたいのだが、どうも若い方々が民主党を敬遠しているようで、結果的に日本の将来にとって大事な人材を自民党の陣営に一方的に取り込まれてしまっているように見える。

まあ、元自民党の衆議院議員である私が、民主党ガンバレ、などというのはおかしなことだと思うが、民主党の皆さんにもそれなりに頑張ってもらわなければ困る。

ガンバレ、ガンバレ。
民主党もガンバレ。