そろそろ新しい動きが始まってもいい頃だなと思っていたが、やはり予感は当たったようだ。
「職欲(ジョブヨク)の未来」というプロジェクトが起ち上ったのが2013年10月28日のことだったが、どうやら3年目を迎える今年が正念場のようである。
一般社団法人SoLaBoの理事の工藤さんが企画し、鴇田くに奨学基金ビヨンドXプロジェクトが設立当初の運営資金の一部を提供して始まった事業だが、今日まで既に40回近くのセッションを開催してきている。
当初の意気込みほどに目覚ましい成果を挙げるには至っていないが、これはどんな事業でも同じこと。
いいことだからと言って、すぐ当初の見込み通りの結果が出るものではない。
試行錯誤を重ねながら、一歩一歩着実に前進していく必要がある。
しかし、いいものは必ずいつかは普及する。
ちょっとしたきっかけで爆発的に普及することもあるから、多少の困難があってもとにかく続けることに意味がある。
継続は力なり、という言葉は、こういう事業にこそふさわしい。
たった一人のリーダーを見い出すことで、世の中の流れがガラッと変わることがある。
たった1回の出会いが、人生を変えることもある。
私は、工藤さんとの出会いを大切にしたいし、「職欲(ジョブヨク)の未来」というプロジェクトも大事にしたい。
ここには、夢がある。
ジョブヨクは、学生と大人が出会う場を提供し、新しい関係性を構築する仕組みである。
世代を超えた多様な学生と大人が、フラットな関係の中で、共に学び合う場がジョブヨクである。
学生が自分たちで企画し、自分たちで運営し、大人はメンターとして参加し、共に学び合うワークショップ。
学生と大人の新しいコミュニティを創り出す試みだと言っていいだろう。
上手くすれば、若い方々の創造力や様々な可能性を引き出すツールになる。
学生から社会人になる大事な人生の過渡期を側面からしっかり支える役割を担うことも出来る。
家庭では出来ないこと。
社会人として送り出す大学でも出来ないこと。
社会人として学生を受け容れる側の企業でも出来ないこと。
そういうことを、ジョブヨクが担えばいい。
社会のニーズはあるはずだ。
どんな風にジョブヨクをバックアップしていくかはこれからの課題だが、何かが出来るはずだと思っている。