大学院の非常勤講師を引き受けてみたものの、自分なりの考えが纏まるのには時間がかかる | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

国士舘大学大学院の救急システム研究科の非常勤講師を引き受けて3年目になるが、途轍もない大事な重い仕事を引き受けたものだと我ながら呆れている。

私の前任者は、杏林大学総合政策学部教授、同大学院国際協力研究科の教授の橋本雄太郎氏であるが、橋本氏は「病院前救護をめぐる法律問題」(東京法令出版2006年)、「テキスト 救急活動をめぐる法律問題」(荘道社2008年)などの書物を出版され、「救急活動の法律問題」(新日本法規2010年)、「刑事訴訟法入門」(八千代出版2011年)などの主編著者にもなっておられる研究一筋の専門の法律学者である。
救急業務及び救急医療に関する仕事に関与されたのは平成10年ということだから、私などが到底及びもつかないほどの勉強と研究を重ねられている。

いくら私が行政と司法と立法の現場に長らく身を置いていたとしても、既にこの分野の第一人者となられている碩学・橋本教授の代わりは出来ない。
盲蛇に怖じず、とは言うものの、いや大変な役割を引き受けたものだ、と思いながら、2月の8日と9日に開催する大学院の講義の準備をしていたところである。

いやあ、大変な失敗をしてしまった。

橋本氏の近著「救急活動をめぐる喫緊の法律問題」(東京法令出版平成26年3月15日初版発行)や丸山富雄弁護士の「救急現場活動における法的判断」(協力神戸市消防局法令研究部。近代消防社、平成26年2月28日初版)などを購入して大童で勉強していて、勉強に熱中のあまり、つい今日のスケジュールを失念して午後の打ち合わせをすっぽかしてしまった。

かつてはこういうことは滅多になかったのだが、どうも現在の私の頭の許容限度はかなり低い。
一つのことに集中し始めると、他のことがどこかに飛んで行ってしまう。
勉強はそんなに嫌いではないのだが、勉強と弁護士の仕事の両立がかなり難しくなっている。

いやあ、参った、参った。

さて、こんな調子で大学院の講義は上手くいくだろうか。