いい人材を政治の世界に導いていくためには、公募がいいかスカウトがいいか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

公職の候補者は、基本的に公募すべし。

私は、そう思っているが、しかし現実には公募が常にいい候補者を選抜する最善の方法とは言えない場合があるということも知っている。

これぞと思う人が名乗りを上げてくれないと、公募した意味が殆どない。
現在は、これぞと思うような人が公募に応じてくれるような時だろうか、ということを考えている。
意欲もあり能力もあるのだが、その公職に公募に応じるほどの魅力を感じられない、ということになれば、多分意欲も能力のある人も公募からは一歩身を引くはずである。
今の政治状況では、政治の世界に人を得るのはなかなか難しそうである。

さて、公募では適任者を得にくい状況の時にはどうするか。

スカウトするしかないだろう。
スカウトの能力をどの程度持ち合わせているかは疑問だが、本当に有能な人材を政治の世界に誘導していくためにはどしどしスカウトしていく必要がある。

自民党にはこれ以上人材をスカウトする必要も空き選挙区もないだろうから、これからスカウト力が必要となるのは、野党の民主党と維新の党である。

旧態依然たる民主党では必要な有用人材のスカウトは出来ない。
海江田氏が結局失敗に終わったのは、海江田氏にも民主党にも何の魅力もなかったからであろう。
生活の党も似たり寄ったりだ。
民主党はあれだけの政治資金を保有しながら、結局退蔵してしまっている。
岡田氏が民主党の代表に就任しても、結局は海江田氏と同じような道を歩むことになる。

有用人材のスカウト力がある人がこれからの政治を牽引力になる必要がある。
そういう力を発揮しそうな人は誰か、という観点から今回の民主党の代表選挙が行われるのが望ましい。

私は、現在の民主党にはなるべく早く次へのステージに向かってもらいたいものだと思っている。
別に、民主党に壊れろ、と言っているわけではない。

脱皮せよ、変身せよ、という意味である。
脱皮や変身が嫌な人たちも出てくるだろうが、そういう人たちには別の受け皿を用意して、とにかく前へ進もうとする人たちだけで集まればいいではないか、ということである。
進むべき道筋さえ示すことが出来れば、自ずから人は集まる。

今がチャンスである。

まあ、私が何を言っても何の影響もないだろうが、然るべきポジションにおられる人にとっては考えるヒントぐらいにはなるはずである。