民主党と維新の党には選挙コンプライアンス室を是非作ってもらいたい。
自民党のように選挙対策がしっかりしたところであれば、それなりに選挙の法務に長けた人たちが選挙違反で摘発されるようなことがないような態勢を構築しているから安心だが、新しい候補者を大勢擁立しなければならない政党の場合は、その対応が殆ど出来ていない。
維新の党と民主党の一部はいずれは合体の道を選ぶはずだが、全国レベルでの選挙指導体制は今のところ維新にも民主にもないといっていいだろうと思う。
みんなの党が解体消滅の道を歩まざるを得なかったのは、結局はみんなの党が渡辺個人商店の域を超えることが出来なかったためである。
本当に政権を担えるような頼れる政党に成長していくためには、どうしても党の組織固めをしていく必要がある。
組織に必要なのは、人、モノ、金と、組織としての目標と仕事である。
人が集まっているだけでは、同好会や遊びの会に終わってしまう。
新しい政党は候補者を公募して、とにかく人を集めようとするが、人を集めただけで終わったのではその次に進めない。
集めた人、集まった人をどうやって育てていくか、ということを常に考え、必要な手を打って行かなければならない。
既に選挙を経験して勝ち上がった人は、それなりに選挙を知っている。
もっとも、選挙の怖さを本当にどれだけの人が知っているかは分からないが、選挙を経験しない人よりは何倍、何百倍も選挙を知っていることは間違いない。
新しく選挙に立候補する人は、選挙のことを知らない。
選挙の怖さも知らない。
今回の衆議院選挙では幸い選挙違反で逮捕されるような人は少なかったようだが、激しい選挙戦になるようだと選挙の取締りも結構厳しくなる、と考えておいた方がいい。
今回はほぼ結果が分かっている選挙であり、選挙前の機関も短く、選挙準備も整っていない陣営が多かったから、選挙違反の件数も少なかった。
しかし、次回の選挙はかなり熾烈な選挙戦が戦わされることになる、と考えておいた方がいい。
全国に候補者を擁立する第三極政党を目指すのなら、まずは選挙コンプライアンス室を置くことだ。
いざという時に相談が出来る、というのがいい。
いざという時でなくとも気軽に何でも相談できるようになるのがいい。
さて、皆さん、どうするか。
何もしないというのであれば、やはりそういう政党は頼りにしてはいけない。