岡田氏で民主党の再生が出来ると信じているらしい人たちは、何を見ているのだろうか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

決して悪い人ではないのだが、今さら神輿に担ぐような人だとは思えない。

この人だったら自分たちの思い通りに動いてくれるだろう、などという目論見で岡田氏を担ぐ人たちは先を見るのが嫌なのだろう。

今の民主党を変えたくない人たちに担がれる岡田氏も岡田氏だ。
待ちの政治家、自分の独自性を発揮できなくても通用を感じない守りの政治家、労組等の既得権を擁護するだけの保守の政治家になってしまう。

民主党の新しい代表になってしまえば、そういう衣を脱ぎ捨てて新しい時代の政治を担う革新的政治家に変身するのかも知れないが、これまでの言動を見ている限りはそれほどの柔軟性も強かさもないようだ。
一言居士で、自分が公言したことにはいつまでも縛られる頑なな政治家のようだから、基本的には不器用な政治家である。
民主党の代表選が終わった後の政治状況に応じて自分の方針を変えるような器用なことは、とても出来ない。

61歳という年齢もマイナスになる。

61歳でも30代に見えるような、如何にもエネルギッシュで若々しい風貌の持ち主であれば、これからの日本の政治を牽引するリーダーシップが発揮できるだろうが、岡田氏はそういう風貌の持ち主ではない。
民主党への期待感、野党への期待感を完全に消失させようというのであれば、岡田氏を新しい民主党の顔にしてもいいが、まあ海江田氏とどっこいどっこいのことになる。
悪い人ではないが、民主党にとっても日本の政治にとってもいいことではない。
明らかにパワー不足、推進力不足である。

この度の衆議院選挙で多くの人が何を求めていたか、ということに真摯に向き合う必要がある。
民主党を今のまま再建せよ、などと言っている人は私の周りには一人もいない。
多くの人々の期待に応えるのが、これからの政治家の役割のはずである。

担がれるだけだったら、止めておいた方がいい。

まあ、どちらに転んでも、来月行われる民主党代表選が新たな政治のうねりが始まる大きな転機にはなるだろうが。