憲法を語るときは出来るだけやさしく、分かりやすく、納得しやすくすることが肝心 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

もう憲法改正の機運は消失した、と見ている。

国民的合意の形成を優先すべきところを、段々話を難しくしてしまった。
ちょっともったいないが、これまでの憲法96条先行改正議論は全部忘れてしまうことだ。
天皇国家元首論や天皇機関説まで出てくるようになると、多くの国民はもう憲法論議は沢山だ、ということになる。

もともと食傷気味だったのに、今度は消化不良になってしまうと、大体はそこで思考停止に陥る。
てこでも動かなくなる。

選挙が近くなると、もう宣伝戦だ。
対立点、対決点のみが強調されて、結局残るのは不信感だ。

憲法改正の議論を進める上では面白くない展開である。

こういう時は、休むに限る。
かつて憲法調査会長を務めた中山太郎氏のような、懐が深く、かつ無理をしない人が出てくるまで憲法改正論議は当分棚上げすることである。