今日から新しい年度に入る。
暫し政局の話題から離れていたが、離れていてよかったと思っている。
実に見苦しいことが続いていた。
見苦しい人たちの見苦しい姿にお付き合いしていたら、お付き合いしている私たちもきっと見苦しくなったと思う。
離れることも重要である。
私は、国政の第一線から離れてまもなく3年になろうとしているが、離れてよかったと思っている。
離れているからよく見えることも多い。
私は、今鳥の目で物を見ている。
物事を見るのには、蟻の目、鳥の目、魚の目が必要だとしばしば言われるが、私はもう一つ心の目が必要だと書いたことがある。
蟻のように細部に拘って物事を見る。
鳥のようにあちこち大空を飛び回って、様々な角度から物事を見る。
魚のように水に潜って、表からでは絶対に見えないような水面下の動きを見る。
そして、最後に物事を見極めるのが、心の目である。
心の目を育てるのが、私の仕事の一つだと思っている。
いよいよ新しいステージに入る。
その時に相応しい一通のメッセージを頂戴した。
皆さんにご紹介する。
参考:彩さんからのメッセージ
「発信者:彩さん
日付: 2012年03月31日 09:21
件名: おはようございます。
大変お世話になりありがとうございました。たくさんのことを見聞きして、今私の中にあるものを、早くっ!はやくださないとイケナイ!そんな気ばかり焦ってしまっているけれど、そのための技術がどうもなくて。そこでやっと気づいたことは、できることからコツコツと。そんなことを思っています。フェイスブックをはじめITの課題を感じながら。
<奇跡を起こす>
<今日がまごころネット発足一周年の記念日だという。>
縁を感じました。
お話を伺い、「気持ちを無駄にしない」という言葉が節々に感じられるようで、感心するばかりでした。
<まごころネットを訪れた人はまごころを忘れない>
ノウハウなくても、こころに沁みこんでいるものからはじまること、はじめること、できるのかな・・・こんなことを思いながらお話を伺っていました。
<風化させないボランティア>
まごころネットの方が、 静かな口調で淡々と、
「人数が減ってきたと言われていますが、心配はしていません。必ず人は戻ってきます。週末や春休みや有給などのそれぞれの状況によって、ちゃんと戻ってきていますから。」
余韻が響き渡りました。
<吉里吉里国>
<この民宿が確保出来ないときは体育館の方に宿泊する予定だった。>
そうでしたか。
お手配して下さった方々、受け入れて下さった方、関わった方たちに感謝するばかりです。
満室であること、砂浜だった場所の砂が全て流されてしまったこと、当日女将さんが宴会のお客さんが帰りたいというので、自分だって怖いのにお客さんを送って行ったときこの職業が辛いと思ったことなど、印象に残っています。
<吉里吉里漁港海岸>
<だめだね~・だって・・・たもん。>
地元の方の短い言葉から、推し測ること、お察しすること、それはそう簡単ではなく、またその重さも感じましたが、自分なりに少しでも理解に努めたいと思いました。
<深く語ろうか、浅く語ろうか>
悲しいことがたくさんあった場所。
でもとても素敵な場所、人たち。
たくさんの悲しみを抱えながらも明るく前向きな人達の出会いや素晴らしい場所から、こちらの方が、なにかしなくちゃ!そんな気持ちになっていました。
<これでも浅く語ったはずである。>
同感です。
そしてこの踏み込みきれない部分に心寄せて思うばかり。
<それでも私たちはめげない>
前日の夜、真っ暗な中会場まで向かい、虎舞など素晴らしい時間。
真っ暗な中、民宿に戻る。
翌朝、明るく周囲の視界もいい中、再び復興食堂に向かい到着したときの驚きと言ったら、もうそれは大変大きなものでした。
まさか、復興食堂の周囲が、あんなにも甚大な被害を受けている中の場所とは知らず、その中で前日のあの盛り上がりの夜があって、楽しませて頂いたことに、呆然としてしまいました。
こういう中で地元の皆さんは前向きに取り組まれていらしたのだと。
<どうぞ皆さんも大槌に足を運んでください。>
ステキな町ですよっ!
一度足を運べば、行ってよかった!と思えますよっ!
<オーイ、浜ちゃん。大槌に釣りに行こうよ>
あそこの山の中腹にある道路、よく自転車で釜石にいったところ。
景色いいんだよね。
あそこのちいさな浜辺、あそこは素潜りで貝や魚が獲れて、その場でバーベキューが出来ちゃうんだ。
あそこの町のあの辺に家があったんだ。
流されちゃったけど。
方言難しい?
僕も、じいちゃんや、ばあちゃんの方言わからないときある。
最近ばあちゃんちの屋号も知ったばかりさ。
知らなかったこと、この震災後結構覚えた。
これから地元で働くんだ。
地元で知らないことまだたくさんあるんだよね。
やさしい笑みを浮かべながら案内をしてくれた高校生を思い出しました。
震災後、これは大変だと思って、船を出した。
沖の方へ向かった。
海の底など一度も見たことないのに、船を出そうとしたら、海の底が見えた。
急いで船を進ませた。
いくら沖に進ませても、船が前に進まない。
こんなことはじめてだった。
船が壊れたと思った。
そうじゃない。
波の勢いが凄くて動かなかったんだ。
一晩沖で過ごした。
波が引いたのを待って戻った。
戻ってくるとき、屋根やら車やらいろんなものが浮かんでいた。
帰ってくる方が何十倍も、恐かった。
家内が無事かとにかく心配だった。
とにかく無事でいてくれ!と祈るような気持ちと、後悔の気持ちで戻ってきて、無事を知ったとき、まぁ~ホッとしたのなんの、と笑みを浮かべながらお話して下さった船長さんを思い出しました。
同じ日程を過ごしながらも、こんなにも更新されていて、それを読ませていただき思い出すことたくさんありました。
ありがとうございました。
どんどん<動き出し>ますように。」