国会議員の頭数は減らしてもいいが、国会議員の身を削り過ぎるな | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

減らせ減らせの大合唱であるが、国会議員の歳費はこれ以上削るべきではない。
無理なダイエットは身体を壊す。

ほんのしばらくの間だったら我慢できるだろうが、毎年歳費を300万円も減らすなどという無謀なことをやっていたら国会議員には金持ちしかなれなくなる。

貧すれば鈍する。
国会議員がどんどんさもしくなる。
国会議員に幻想を抱いている人たちがまだ多いから今暫くはいいだろうが、後2度ほど選挙をやったら悲鳴を上げる人が続出するはずだ。

国家議員は貧しい。
政治献金の収受システムを確立した人以外は自分個人の生活費にも事欠くような状態に近くなっている、ということを正直に国民に訴えた方がいい。

良く政治資金パーティーを開く人たちがいる。
大体は官僚出身者だ。
業界団体や企業の関係者がごっそりとやってくる。
政治資金パーティでどうにか年越しが出来るようになりました、ありがとうございましたなどと挨拶する国会議員を何人も見てきたが、これは本当である。

パーティを開けない人は、実際は年越しも出来ないくらいに困っている。

そういう国会議員の歳費を300万円も減らそうというのだから、大変な事態である。
宗教団体丸抱え、業界団体丸抱え、役所丸抱えの人ならいざ知らず、普通の庶民階層出身の人にはとても耐えられないような世界に変貌しつつあるのが実際である。

国会議員の頭数を減らすのは賛成だが、これ以上国会議員に身を削るよう求めるのは余りにも酷である。
元国会議員として一言申し上げておく。

ちなみに私は、個人としては政治資金パーティは一度も開催することが出来なかった。