政治家らしい議論を展開した大阪市議会 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

橋下氏は、世間で言われているほど乱暴でもなければ、粗雑なものの考え方をする人でもなさそうだ。

橋下氏のツウィッターを通じた発言が人気だということを聞いていたが、私は、政治を語るのにはツウィッターは余りにも断片的で、如何にも思考が分断されるような気がして自分には合わないと思って利用しないことにしていた。
しかし、今朝ブロゴスニュースに纏めて転載されている橋下氏のツウィッターを読んで少々考えを改めた。
どこにも思考の分断がない。
実に真面目に、かつ的確に問題の所在を書いている。
考え方も結構柔軟である。

ほう。この人は計算が出来る。
計算づくで一連の発言をしている。
改めてそういうことに気付かされた。

教育の中立性と専門性の確保は重要だが、しかし教育が政治とは無縁のものだと考えるのは大きな間違いだと思う。

教育の在り様は、基本的に政治が決める。
教育の在り様は、国民が決める。
そのことを橋下氏はしっかり認識している。
子どもたちに一定の思想信条を押し付けるようなことについては謙抑的でなければならない、と橋下氏や大阪維新の会は考えているようだ。

まさにそのとおり。
橋下氏は、教育というものが分かっているようだ。
昨日の大阪市議会では何時間にもわたって議論し、大阪維新の会と自民党、公明党が共通の理解に達したうえで国旗掲揚、国歌斉唱の際の大阪市の公立学校に勤務する教員の起立義務を確認する市条例を可決したようだ。
橋下氏が書いているような熱い議論が大阪の市議会で繰り広げられた末での結論だということであれば、私も支持する。

大したものである。

直接には個々の議員には利害関係のない事柄だと思う。
しかし、教育は本来どうあるべきか、ということを大阪の市会議員が口角泡を吹きながら延々と語ったのだとしたら、この議論に参加した人たちは自分の個人的利害など捨象、超越したところにいたはずだ。
これが、本来の政治家の姿である。
これが、本来の政治家の議論の在り方である。

今の大阪市議会は、とてつもなく面白くなったようである。
永田町とは大違いだ。