ならぬ堪忍、するが堪忍 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

如何に怒り顔を見せないようにするか。

泣き顔を見せてもいけないが、怒り顔を見せるのが一番いけない。
まだ、前原氏は腹が出来ていない。
ずいぶん単純だなあ、と思うが、マスコミが悪口を書いたからと言って一々反応するものではない。

簡単に自分の喜怒哀楽を顔に出す人は悪い人ではないが、すぐ顔色を読まれ、何らかの工作のターゲットになりやすい。
この人の弱みは悪口を言われることか、と分かってしまえば、相手を潰す一番の方策は徹底的に悪口を言うことだということになる。
心理作戦で簡単にやられてしまう。

もっとタフでなければ、いざという時に役に立たない。
神経衰弱になって、いつも胃が痛いということになる。
口先番長などと言われても、馬鹿だと言われても気にしないことだ。
自分に絶対の自信があれば、どんな悪口も心地よい子守唄になる。

前原氏は産経の記者が気に食わなかったようだが、まだ番長として扱われていたからよかった。
政治家にとって一番堪(こた)えるのは、誰からも相手にされなくなること。
いくら正論を言っても誰も耳を傾けなくなったのでは、政治家は死んだも同然だ。
あえて自分にマスコミの目を向けるための高等戦術だったらそれなりに評価するが、後先を考えないでただ自分の個人的な怒りをぶつけただけだったら、ずいぶん損をしたものだ。

修行が足りない。
後ろから警策が飛んできてもおかしくない。
ありがたく頂くことだ。

ならぬ堪忍、するが堪忍。