橋下氏の国家経営能力を測る | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私のこどものころは成績がいい者が級長や学級委員に選ばれたものだが、いつの頃からか成績には関係なくクラスの人気者、ちょっと落ち着きはないが賑やかなことが大好き人間がクラスの代表に選ばれるようになった。

最初は戸惑っていたが、クラスの代表に選ばれると、皆、結構真面目にクラスの取り纏めをする。

政治の世界は似たようなもので、クラスの代表は必ずしも成績が一番である必要はない。
寧ろ一番でない方が治まりがいいということもある。

大阪の橋下氏は、決して秀才タイプの一番人間でないところがいいのではなかろうか。

大阪府知事時代の橋下氏の業績については毀誉褒貶があり、すべてを肯定するわけには行かないが、大阪府政に新風を吹き込み、小革命を実現したことは間違いない。
大阪市政については、市長就任以来矢継ぎ早に様々な改革方針を打ち出し、現在ではこれに反対する声は小さくなっているようだから、まず見事なものだと言っていいだろう。

地方自治体の長としての能力の有無は、基本的には自分が言ったことを実現できるかどうかで判断することになるが、そういう意味では橋下氏には能力がある。
地方自治体の長としての能力と国の経営能力とは次元が異なり、そもそも比較するのがおかしいなどと言う人がおられるが、そんなことはない。

一定の方針を明示しこれを実現できるかどうか、ということだけで経営能力の有無を判定すればいいのだから、橋下氏には基本的に経営能力がある。

何も自分が全部やる必要はない。
それこそ適材適所。
能力のある人を使えばいいだけである。

外交や安全保障の要の部分についての舵取りさえ間違えなければ、橋下氏は大きな失敗はしないで済む。
橋下氏には、国家の経営能力もある。
これが私の見立てである。

そんなに不安がることはない。