鉄は熱いうちに打て | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

今日の産経新聞に森元総理の談話が大きく掲載されていた。

政治の潮流を見る目はさすがだと思う。

参議院で問責決議案を可決したくらいでは、菅総理の退陣はない。
無視されて終わりだ。
嫌がる総理を総理の座から引き摺り下ろすことが如何に難しいことか。
菅総理が総理の座に座っているから政治の空白が生じている。
政治の空白を埋めるために、どうしても菅総理の退陣を求める必要がある。
その手段としては、内閣の不信任決議しかない。
第一次補正予算を成立させたら、内閣不信任決議案を出すべきだ。

論旨は明快である。
自民党の現職の国会議員の方々は、森元総理の声に耳を傾けられたらいい。
長老の意見を聞いて損はない。

私も同意見である。

ただし、森元総理は当選同期の小沢氏には甘いところがある。
利用できるものは何でも利用しようとする。
菅内閣の打倒のためには小沢グループとの連携も視野に入れよ、というのが森元総理の本心だとすれば、これは要注意だ。

清濁併せ呑むのが政治家だと教えられてきた人たちだから、うっかりするととんでもない条件まで呑み込んでしまう危険がある。
私の同僚だった柴山昌彦衆議院議員が自民党の国会議員・支部長会議で、菅内閣の打倒のために小沢氏と手を握るような動きが自民党の中で出ているようだが、これには断固反対する、と述べたのは、正論だ。

悪い芽は早いうちに潰すに限る。
いい芽を育てるために、悪い芽は早く取り除いておいた方がいい。

その一助になるのかならないのか分からないが、私は私なりに自分の出来る範囲で手を打とうと思っている。

「鉄は熱いうちに打て」
一気呵成にやれば仕上がることも、小出しにしたのでは思うような成果を挙げないことが多い。
これからが正念場である。